行動は呪いだ1-6(終)
あの事以降、人を無条件に信じるのをやめた。
信用に足るかをはかるのではない。
ただただ怖くなったのだ。
中学生だった私が当時の担任の先生にどなにか期待してしまったのは、きっと信じていたからだ。
できた人だと信じていたから。
教師とは必ず正しいものだと信じていたから。
愚かしくも信じてしまったから、勝手に期待して勝手に信じるのをやめたのだ。
なんて自分勝手で横暴なのか。
けれど、当時の担任の先生の、聞かない。
という行動が私に人を無条件に信じるのをやめる呪いをかけた。
そしてもう一つ。様々な発言を、ノリで言う、またはそんな雰囲気の人との交流をもっと削った。
またどこかで悪口を言われ、
「いや、ノリでゆっただけやん。そんな切れんでええやん。ノリ悪。」
そんな不毛な時間に身を置くのが嫌だった。
ノリでも嫌なものは嫌なのにそれを理解しない。
ノリを強要して来る。
そう言った人が、どうしようもなく不快になった。
悪口を言って平気な顔をする彼らの謝らない上中学生になってから何度も聞いたノリやんという言葉が、それを強要してくるという行動が、私に様々な発言を、ノリで言う、またはそんな人との交流を削り、そんな偏見を持つ呪いをかけた。
この二つの呪いは、もちろん自力でしか解けない。
周囲の人の発言をどうとらえるか。
一歩踏み出す勇気を持てるか。
ただ、それだけしかないのだ。
初めまして。神咲ゆめみと申します。
正直、ネタを思いつくはものの書ききることができず、ネタがたまる一方なもので、自分でもどうかと思います。
今回のお話は、深夜にふと思い出したことです。
涙を拭い書き始め、途中虚しさで涙を流し、なんとまぁ泣きやめよと思いながら涙はなかなか止まってくれず頭を抱えました。
この作品に出合ってくださった方へ、どうかまたご縁がありますように。