家族でお菓子を作ろう
『ただいまー、材料を買ってきたぞー』
『『パパ、おかえりー!』』
娘達が迎えてくれ、ルーナに『それじゃあ、早速作りましょうか』
と手に持っている荷物をキッチンまで運んでくれた。おー機嫌がいいな。
皆でパンケーキを作るからわくわくしているのだろう。
ルナリアとフェルが協力してボウルに粉末材料や卵に砂糖、
牛乳を入れて泡立て器で掻き混ぜた。
『混ぜ混ぜー!』
『次私やるー』
『いいよー、はい交代!』
『わーい、混ぜ混ぜー!』
勢い欲やっていると、ルーナがフェルに注意していた。
『フェルー、そんなに勢い欲混ぜたら飛ぶわよー』
『大丈夫だよー・・・わっ顔に掛かった!?』
『あははっ。フェルったら勢い良く混ぜすぎだよー』
『言った通りでしょ?ふふふっ』
ルーナが優しく微笑み、楽しそうに振舞っていた。
うん、娘に囲まれて幸せそうだ。
自分は棚にあるプレートとフォークを取り出してテーブルに並べ、
その光景を暖かく見守っていた。
『こっちは準備整ったぜー』
『ありがとう、それじゃあパンケーキを焼くわねー』
ママが炎魔法を使ってフライパンを暖めてオリーブオイルを垂らし、
私達が混ぜた生地を流してました。
『ルナリア、フェル、お願いがあるの。
もうすぐ出来そうだから木の箱からフルーツを出してー』
『はーい!』
『分かったー!』
フェル一緒にママと獲ってきた氷魔法で冷やしているフルーツを取り出し、
テーブルの真ん中に置いて座りながら待ってました。
早く食べたいなー。
ルナリアと会話をしていると、パパも席に座って待つと思いきや、ブルーベリーをつまみ食いしようとしてたからルナリアと止めました。
『パンケーキ、楽しみだな』
『うん!』
『早く食べたいよねー』
娘と三人で待っていると、ルーナがフライパンを持ってこちらに近付いてきた。
『出来たわよー』
フライパンの上に乗っているふっくらしたパンケーキを覗き込むように見たら、
『ロアン、邪魔』とルーナに悪口を言われた。あれ?さっきまで機嫌よかったのに?このツンデレエルフめ。
その後にルーナがパンケーキをナイフで4当分にしてそれぞれのプレートに分け、
娘達がブルーベリーやラズベリーを綺麗に乗せ、最後に俺がハチミツを掛けて完成した。
皆で作ったパンケーキを一口頂くと、生地がふっくらと柔らかく、フルーツの酸味とハチミツの程よい甘さ合って物凄く美味しかった。
『おーうまっ!』
『うん、上手く出来たわね。二人のおかげよ、ありがとう』
『えへへー、それほどでもー』
『私達ならこれくらいは当然!』
娘達の誇らしげな姿を見ると、可愛くて可愛くて最高だった。
パンケーキを作ってくれたお礼に娘達に頬をキスしてあげようかと言うと、『あ、いえ』
『結構』と拒否をされてしまった。
まぁそうなるよね。ちなみにルーナにはめっちゃ睨まれました。
こうして、お菓子作りを終えて楽しいひと時を過ごせた。
きっと明日も素晴らしいスローライフを過ごせるだろう。そんな事をふと思った。
最後まで読んでくれてありがとうございました!
現在新しい小説を考え中なので、新作が出来ましたら活動報告でお知らせします。