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エルフと結婚したら可愛い娘達にも囲まれ、最高のスローライフを送っている。  作者: ハズキ イツカ
9章 アルラウネと出逢う生活
23/26

ネールさんの家に遊びに来ました!

小屋を出てから歩いて数十分、ようやく目的地が見えてきました。


『あの小屋にネールさんが住んでいるのかしら?』


ママは手描きで書いてある地図を眺めて確認し、辺りを見渡しました。

周辺には浅瀬の川がゆったりと流れ、蔦や雑草、

木で隠れていますが小さな洞窟がある場所です。


そんな場所に不自然と建てられている小奇麗な小屋がありました。

多分あそこにネールさんが住んでいます。


私はフェルと急かすようにママの手を引っ張り、小屋の前まで行き、ドアを軽くノックしました。


『ネールさーん! いますかー?』

『遊びに来た!』


ネールさんを呼ぶと小屋の中から物音が聞こえ、

足音も少し近づいてきてドアが開きました。


姿を現したのは緑色の髪をしていて、

ワンピースと思われる服が色んな花に散りばめられている格好をした女性でした。


そう、アルラウネのネールさんです。

私達を見たネールさんは嬉しそうにしながら抱き締めてきました。


『待っていたわよー。あんっ! やっぱりいつ見ても可愛いわー!!』


ネールさんに抱き締められると、花の良い香りがして落ち着きます。

そんな姿を見ていたママは嫉妬をしたのか、わざとに咳払いをしていました。


『ごほん、私もいるわよ』

『うん! ルーナも歓迎しているわよ』

『やれやれ・・・本当かしら?』

『本当だよー』


ママがため息をついていましたが表情が直ぐに変わり、笑顔で挨拶を返していました。

このやり取りはいつもの事なので、私とフェルは微笑ましく思っています。


ママも友達が出来て嬉しそうなので何よりです。


玄関先で会話をしていると、ネールさんがみんなを小屋に招き入れ、

いつもようにお茶会が始まりました。


テーブルの上にはハーブティーセットが並び、

ママがポシェットに入れていた瓶詰めのクッキーを取り出してプレートに並べているので、

本格的なお茶会になっています。


ママとネールさんが会話が弾む中、私達はクッキーとハーブティーを嗜んでいます。


隣に座っているフェルに『美味しいね』と微笑むと、

『うん!』と、元気よく頷いていました。


クッキーを食べている妹の姿・・・まじで可愛いです。


そんな事を思っていると、ネールさんに話し掛けられました。


『ルナリアちゃんとフェルちゃん。お腹空いてる?

 もし良かったらパンケーキを作ってあげるよ』


私とフェルは目を輝かせて即答しました。


『『たべるー!!』』


ママは気を遣って遠慮していましたが、

ネールさんが張り切っていたので止める事も出来ず、

ママもパンケーキ作りを手伝いに行きました。


『2人とも、待っててね。直ぐに作ってあげるからね』

『お姉さんに任せなさい!』


ネールさんが物凄く張り切っていましたので、笑いそうになりました。

本当に優しい大人の女性って感じがします。


私達よりも年齢が8個上なので、お姉さん的な存在でもあるけどね。


フェルとパンケーキが出来るの待ちながら話していると、

あっという間に人数分が出来上がり、

プレートを用意して目の前にパンケーキが置かれ、

最後に蜂蜜を上に垂らして完成です。


『『いただきまーす!!』』


一口サイズに切ってフォークで刺し、口の中に入れました。


『おいしー!!』

『本当だ! 蜂蜜も良い味してる!!』


フェルの言う通りに蜂蜜の味は甘さ控えめですが、

蜜が濃厚なのでシンプルなパンケーキを相性が抜群です!!


私達の食べる姿を見て微笑んでいるネールさんは、ママにお願いをしていました。


『ルーナ。お願いがあるんだけど・・・どちらか娘を一人頂戴!!』

『無理』


即答されると落ち込んでいました。


お茶会が終わり、帰り際になるとネールさんは私達を抱き締めて見送ってくれました。


『また来て頂戴ね、二人とも!!』

『は、はい。また来ます』

『また来る!』


小屋を離れ、森の中をいつものように歩いていると、ママが嫉妬をしていました。


『ルナリア、フェル。ネールと仲良くするのは良いけど・・・気を付けてね。

ママ、嫉妬しちゃうから』


少しだけ不貞腐れているママの表情が可愛かったので、正直に応えました。


『大丈夫だよママ! 私はママが世界で一番好きだから!』

『うん! 私も同感!』


フェルとママを気持ちを伝えると、抱き締められました。


『うふふ、ありがとうね二人とも。ママ、とても嬉しいわ』


こうして、家族団欒で小屋まで帰りました。

家に帰ってくると、パパが魚獲りから帰ってきていて、

ソファの上で死にそうにしてました。


『おかえりー・・・ルーナ、腹が減って死にそうだから飯を作ってくれ・・・』


『あ、忘れていたわ』

『ひどいなおい』


私もさっきから何かを忘れていたような気がしましたが、パパの事を忘れていました。

反省反省。今日も家族はいつも通りに仲良く暮らしています。

皆様にお知らせと感謝。


次回のお話で最終回となります。

エルフと結婚したら以下略〜を沢山の読者に読んで貰えて凄く嬉しいです、ありがとうございます!


最後はやはりスローライフに相応しく、家族でほのぼのする回にしようと思いますので、お楽しみ下さい!!

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