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エルフと結婚したら可愛い娘達にも囲まれ、最高のスローライフを送っている。  作者: ハズキ イツカ
9章 アルラウネと出逢う生活
21/26

アルラウネのお姉さん

タイトルでバレるのでここで言います。

新キャラはアルラウネです!

『ママー、暇だからフェルと散歩してくるー!』


キッチンで料理の支度をしているママに声を掛けてお出掛けをしようとすると、

ママが振り向いて優しく微笑んでました。


『あと30分くらいで料理の支度が終わるから、早めに帰って来なさいよー』


『はーい! 行って来ますー!』

『うん! 行ってくる!』


私達はドアを開けて外に出て、滝壺がある場所に向かいました。

小屋から歩いて数分で着くので、お散歩コースにはうってつけです。


フェルとわいわいと歩きながら話していると、

徐々に滝が流れる音が聞こえてきて涼しい風も吹いていました。


『おっ、そろそろ到着するねー』

『そうだね。滝に着いたら足だけでも入る?』


私は少し考え、こくんと頷きました。


『良いねーフェル! ナイスアイデア!』


そんな事を話していると、あっという間に目的地に到着しました。


『『到着!!』』


姉妹で言葉が重なると面白おかしくて笑い、

その後に早速靴を脱ぎ、平たい岩の所に座って足だけ湖に付けました。


『きゃぁ! 冷たい!』

『うん。でも気持ち良い』

『だよねー』


しばらくフェルと堪能した後、湖から足を出して風魔法を唱えました。


『風よ! 吹け!』


こうする事により風が吹き、濡れた足を乾かしてくれます。


私はママとパパ程魔法を使う事が出来ませんが、

これだけでもフェルが『かっこいい!』と、褒めてくれますので嬉しいです。


うん、さすが私の妹は嬉しい事を言ってくれる!


『さて、それじゃあそろそろ帰ろうか』


脱いだ靴を履いて小屋に帰ろうとすると、誰かの視線を感じました。

パパとママのどちらかが心配して様子を見に来たと思っていた矢先でした。

フェルの悲鳴が聞こえました。


『きゃあっ!?』

『フェル!!』


フェルは地面から突然現れた太い蔦に身体を絡まれ、身動きが取れなくなってました。

直ぐに助けようとしましたが、私の方にも蔦が伸びて来て捕まりました。


このままだと危ない!そう思っていると、森の奥から誰かが現れました。


『ウフフフッ・・・可愛い子達ね。久し振りに見つけたもの・・・逃さないわよ』


この蔦の犯人はあの女性でした。

容姿を見ると人間のように思えるけどあれは違いますね。


ワンピースと思われる服には沢山の花が散りばめられ、

髪が緑色なのと面妖な雰囲気に違和感がありました。

私はその女性に問い掛けました。


『あなたは誰? 目的地は何なの!』


そう言うと、女性は不敵に笑いました。


『私の名前はネール。種族はアルラウネよ』


やっぱり普通の人間ではなく、アルラウネでした。

本で見た事があります。


確かアルラウネは獲物を見つけては、

あんな事やこんな事をしてエッチな事をしてくる危ない種族です。


私達は身の危険を感じ、思いっきり叫んで助けを呼ぼうとすると、

アルラウネが手に待っていたバッグから、

レジャーシートと三本の瓶を取り出してこちらに近付いてきました。


『貴方達・・・お茶会をしましょう?』


私とフェルは固まって首を傾げました。


『・・・はい?』

『・・・え?』


アルラウネは花柄のレジャーシートを地面に引き、

蔦を解かれてシートの上に座らされ、

ハーブティーが入っている瓶を渡されました。


こうして、何が起きたのは分からずにお茶会が始まりました。

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