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エルフと結婚したら可愛い娘達にも囲まれ、最高のスローライフを送っている。  作者: ハズキ イツカ
6章 お土産を買ってあげる生活
15/26

町で買い物をするロアン

俺が先に向かおうとしているのは宝石屋だ。

普通なら雑貨屋に行くが金貨が100枚も手に入ったんだ、

大人買いをしてもバチは当たらないだろう。


それに結婚してからルーナに指輪すらあげていないから、

プレゼントには丁度良いだろう。

俺は茶色のレンガが多く並び、

少し古臭いけど風情がある町並みを歩いて宝石屋を探した。


通行人の誰かに聞いた方が手取り早いかもしれないが、

偶には見慣れない景色をゆっくりと歩くのもいいだろう。

数十分程歩き回っていると、

建物の看板に宝石の目印が描かれているのが目に入った。


おっ、ここが宝石屋だな。


建物の屋根も他のと違って白いから一度覚えたら分かりやすい場所だ。

宝石屋に入店すると、あちこちに高価そうな指輪やネックレス、

ブレスレットなどがガラス越しに飾られていた。


周りにいる客を見渡したら貴族とかの格好ではなく、

私服が多かったから一安心した。


値段を見てみると、金貨1枚から買える値段もあった。

良し、このお店で選んで買おう。


ガラス越しに目を通すと、男性店員が近づいて新しい商品を入れていた。


『お客さん、今入荷したばかりの指輪ですよ。

お勧めなので良ければ手に取って観てください』


うざいなーと思いながら聴いていたが、

その指輪が気になって手に取る事にした。


見た目は緑色の宝石が真ん中に置かれ、

アーム部分が金色でとても綺麗だった。


ルーナに似合いそうな指輪だな・・・。俺はルーナの言葉を思い出し、

ネックレスが欲しいと言われたが指輪の方が喜ぶのはでは無いかと思ったのだ。


値段は金貨2枚・・・うん、余裕で買える。

俺は男性店員に声を掛けて呼んだ。


『すいません、これを下さい』


可愛らしいラッピングをして貰い、指輪を着ているジャケットに入れた。


さて、次はルナリアに頼まれた絵本だな。

俺は休まずに町を歩き回り、本屋を見つけて中へ入った。


小説コーナーを素通りし、俺は絵本が置いてある場所に向かって面白そうな物を選んだ。


・・・んーこの兎の表紙のやつと、猫のやつとドラゴンのにするか。


兎の絵本の内容は兎達が喫茶店で賑やかに働くという意味が分からないやつで、猫は幸福を呼ぶ猫と言われる話、ドラゴンは人の姿になって旅をする話だ。


このドラゴンの絵本は大人が読んでも面白かったからルナリアもきっと喜ぶだろう。


取り敢えず三冊持ってカウンターに向かい、

銅貨を30枚支払って買った。

一冊銅貨10枚は高く感じるが、100ページくらいあるから妥当だろう。


本屋を出て町中を歩くと、荷物が増えてきたから少しだけ重く感じるようになった。


これは何処かで休まないといかんな・・・。

俺は人が賑わっている町中で休める場所を探した。


辺りを見渡しながら歩いていると、

喫茶店が目に入ったからそのお店に入っていた。


外装は木材に緑色のペンキを塗っていて、

カントリー系でオシャレだから期待も出来そうだ。


中に入ってエプロン姿の女性店員に席を案内され、窓越しに座った。

うん、景色も観れて特等席だな。


頼んだコーヒーをそわそわして待っていると、

隣の席に座っている青髪の女性達に名前を呼ばれた。


『もしかして・・・ロアン?』


いきなり名前を呼ばれて驚き、顔を向けたら2人とも顔が似ていて可愛らしく、

肌が白いから黒のロングワンピースがとても似合っていた。


左の席に座っている子は髪を一つに纏めていてお淑やかそうな女性で、

もう1人はおさげがキュートな女性だった。


何でこんなにも俺がじろじろと見ているかと言うと、2人は知り合いだったからだ。


『久し振りだな。アクア、リウム』

『やっぱりロアンね!』

『久さしぶりー!』


俺は2人に腕を掴まれ、2人が座っている席に強制に座らせられた。

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