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偶には昔話を

『さて、ルーナの奴はまだ怒っているかな?』


小屋へ帰宅すると、

ルーナはご機嫌斜めだったが先程みたいには怒っていなく、

夜はいつも通りに振舞っていた。


『みんなー、ご飯が出来たわよー』

『『はーい!!』

『おー、今日は何かな?』


娘達と一緒にテーブルに座って待っていると、

今日は暖かい野菜シチューを作ってくれた。うん、美味しそうだ。


ルーナが着ているエプロンを脱ぎ、

椅子に座ったのを確認して一斉にシチュー食べた。


『おー! うまっ!!』

『美味しいね! パパ!』

『やっぱりママの作るシチューは格別』

『ふふっ、喜んで貰えたらママも嬉しいわ』


やはり、家族団欒で食事をするのはいいなー。

今日は掃除が大変だったが、何だかんだで充実したなとも思った。


夜ご飯を食べ終わったので自分が皿洗いをし、

娘達はチェスのゲームをリビングで遊んでいた。


『むむむー・・・』

『フフッ、これでどう?』


娘達がチェスしていると、ルーナはソファの上で見守るように観ていた。


『負けたー!』

『やったね』


どうやらフェルが勝ったようだ。

フェルが喜びを表していると、ルーナが立ち上がっていた。


『それじゃあ、次は私がボスとして勝負をしてあげます!』

『かかってこーい!』

『フェルー頑張ってー!』


対戦をして数十分後、フェルがルーナに負けてしまった所で振り子時計は夜の10時を回り、

娘達に寝る支度をさせた。


最後はいつものように『おやすみなさい』とルーナが優しく微笑み、

二人は素直に応えて就寝した。



その日の夜、娘達が寝た後にルーナがネグリジェの姿で俺の部屋をノックして入ってきた。


『ロアン、まだ起きている?』


俺はその時、小説を読んでいたから勿論起きているよと答えた。


『こんな時間帯に来るなんて珍しいな』

『うん、そうね・・・』


ルーナが少しだけぎこちなく会話をし、気恥ずかしそうに話していた。


『今日はね、その・・・昔の事を色々と思い出してね・・・』


あー、俺も色々と思い出していたなーと考えて口に出そうとすると、ルーナが先に口を開いた。


『だからつい懐かしくなっちゃってね。

それで・・・今日は久し振りに昔話をしながら一緒に寝ないかしら?』


俺はこの時『お? まじで? ルーナも接客的でエロいねー』と、

冗談を言ってやろうと思ったが、俺は余計な事を言わなかった。


『ああ、偶には良いかもな』

『ありがと・・・それじゃあお邪魔するね』


シングルベッドで二人が寝るには狭いが、

それでも俺とルーナは文句を言わずに昔話をして眠くなるまで会話をした。


ルーナが眠たそうに欠伸をした所で話を切り上げた。


『そろそろ寝ましょうか・・・』

『だな、おやすみ。ルーナ』

『おやすみ。ロアン』


翌日になり、娘達にルーナと俺が一緒に寝ている事がバレ、

恥ずかしくて顔が真っ赤になっているルーナが可愛かった。


うん、今日も楽しい1日を送れそうだ。

ルーナはいつもツンツンしてますが、実はロアンの事が大好きなんです。


そんな仲だからこそ、上手くいくかもしれません?次回もお楽しみに!

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