食べた後に衣装替えを!!
『『いただきまーす』』
ルナリアがチョコクロワッサンを手に取り、
フェルがデニッシュを食べて後、
俺とルーナはシナモンロールを手に取った。
『うん、やっぱり美味しいわね』
『ああ、シナモンが効いてるよな』
二人で会話をしながら食べていると、
ルナリア達がパンを食べさせあっていた。
うん、仲が良くて微笑ましいな。
フェルが先にデニッシュを食べ終え、
よっぽど美味しいのか次に食べるパンを選んで手に取った。
『次は・・・これ食べよ!』
晩御飯前にそんなに食べて大丈夫かな?
そう思っていたらルーナが優しい口調で話した。
『二個も食べたら晩御飯が食べれなくなるわよ?』
『大丈夫! ママの作る料理は美味しいからいくらでも食べれるよ!』
そう言ってくるみパンをがぶりと食べていた。
『うん! これも美味しい!』
もぐもぐと食べている姿を見た俺とルーナは目を合わせ、
見守るように娘の姿を見た。
自然体のフェルは可愛いなーと思っていたら、
フェルに視線を送っているのに気が付かれた。
『どうしたの? そんなに見て』
『ああ、自然体のフェルが可愛いなって思ってな』
『そう? なんだか恥ずかしい・・・』
『パパー、私はー?』
『勿論ルナリアも可愛いぞ』
『ええ、二人共自慢の娘だわ』
二人で娘たちを褒めると、少しだけ照れくさく笑っていた。
やっぱり女の子は笑顔が一番だな。
パンを食べ終え、ルナリアが買ってきたワンピースを早速着て見たいと言い、
フェルと一緒にルーナの部屋に行って着替えをしにいった。
その場で少しだけ待っていると、二人が出てきた。
『パパー、ママーどう? 似合っているかな?』
ルナリアが白い方のフレアミニワンピースを着て、
フェルが黒い方を着ていた。
うん、想像以上に似合っているな。
『可愛いぞ、ルナリア』
『えへへー』
『フェルも黒い髪と服が合っていいわね』
ルーナがフェルを褒めたらルナリアとは対照的に、
もじもじとして恥ずかしがっていた。
『あ、ありがと・・・』
どうしたのかな?服が可愛すぎて恥ずかしいのかな?
そう思っていたらルナリアが俺の方を見てニヤけていた。
『パパったらー、わざとに買ったのー?』
『はい? 何のこと?』
首を傾げると同時に、フェルが小さな声で言ってきた。
『私・・・尻尾があるからスカート短いと、後ろからパンツが見えちゃう』
『え? まじで?』
『・・・うん』
確かめるためにフェルの背後に回ろうとすると、
後ろからルーナに頭を強く掴まれた。
『何をしようとしていたのかしらー?』
『いたたたたたっ!! 下心はねーよ!!』
『それでもダメに決まってるでしょう変態が!』
『この変態!!』
ルナリアにも言われ、
ルーナがパンツを見えないようにする為に裁縫をする事になった。
その間はルナリアとリビングで寛いでいると、
何かを企んでいる表情をしてこちらにきた。
『フェルのパンツ見れなくて残念ねーパパー。
私が代わりに見せてあげよっか?』
冗談だと分かっていたから俺は『じゃあ、見せてもらおうかな?』
そう言って冗談で返すと、ルナリアがルーナがいる部屋のドアを開けに行った。
『ママー。パパがフェルのパンツを見れなかったから、
代わりに私のパンツを見たいって言うんだけどー』
なんですと!?!?
『ヘー・・・・・・』
ルーナがいつも以上に低い声を出して睨みながら迫り、
風魔法を放ってきた。
『この変態がー!!!!』
俺は自分の部屋まで吹っ飛ばされた。
ドアに直撃してバキバキに壊れたから背中がめっちゃいたいです。
先ずはヒールの魔法で自分を回復し、その後にドアを魔法で修復作業をした。
ルナリアは『パパーごめんね、テヘッ』と舌を出して謝られた。
くそールナリアめー。
ドアの修復が終わると、ルーナとフェルが部屋から出てきた。
『うん、これでもう大丈夫よ』
フェルがくるりと背中を向けて見せると、
尻尾がワンピースから出ていて、
確かに下着が見えないようになっていた。
服を買って来たのは感謝をされたが、
『これからはちゃんと考えて買いなさいよ?』
とルーナに注意された。
年相応の可愛いらしい女の子を描けたと思います。
ルナリアはちょっと悪戯っ子ですね、次回もお楽しみに!!