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エルフの嫁と娘

明けましておめでとうございます!

今年も小説を見やすく工夫し、読み疲れないように1000文字〜3000文字を目安に書きます。


3日連続で投稿しますので、よろしくお願いします!

町や村から離れている森の奥に住んでいる俺の生活は静かな朝から始まる。

気持ちがいい日差し、小鳥のさえずり・・・んーこれは二度寝をしよう。


寝返りするとドアが開く音がし、誰かがこちらに近付いてきた。


『おっきなさーーーい!!!』

『どぅあっ!?』


朝から元気な大声で起こしてくるのはエルフの嫁ではなく、娘のルナリアだった。


今日も背中辺りまで伸ばしている黄色の髪が似合い、

ちょこんと出ている尖った耳が可愛いなー。

白いノースリーブワンピースも似合っていて可愛いぞ。


ルナリアに起こされると、早速嫁からの伝言を言われた。


『ママが「朝ごはんが出来たからあの馬鹿を起こして来て」と言われて起こしに来たよー』

『ああ、ありがとうルナリア。でもあの馬鹿は言わなくてもいいかなー』


はっきり言われると心が傷つく。まぁ、仕方がないか。

俺はルナリアに『今着替えるから先に行ってていいぞー』と言って先に行かせた。


良し、それじゃあ朝ごはんを食べに行くか。

自分の部屋を出てリビングに向かうと、

嫁のルーナがエプロン姿で魚のソテーとサラダをテーブルに並べていた。


『おはよう、ロアン。今日もお寝坊さんね』

『ああ、おはよう。ルーナ』


ルーナは今日も肌が綺麗で白く、

背中辺りまである黄色の髪が似合っていてとても美しかった。

見た目は二十代くらいに見えるが実は230歳以上だ。


エルフという種族は耳が普通の人間よりも尖っていて、

寿命が長いのが特徴だから230歳でも若い方らしいよ?

若いって言わないとルーナにぶん殴られるので気をつけている。


ルナリアと一緒にテーブルに座ってルーナの姿を眺めながら思っていると、

ジト目をされた。


『朝からそんなに私を見てどうしたの?』

『ん? ああ、今日もルーナが美しいなって思って見て・・・』

『変態が』


そう言われたが、これはルーナの照れ隠しである。つまりツンデレって事っす。

そう、ルーナがおれに愛情があるからこそ、

朝から手間が掛かる魚のソテーを作ってくれているんだ。はははっ。


ルーナが料理の仕度を終わってエプロンをはずし、

テーブルに座ったところで皆で朝ごはんを頂いた。


俺は早速、魚のソテーを口の中に入れて食べた。


『おっ!うめー!』

『うん!美味しいー!』

『ふふっ、二人共喜んでくれて良かったわ』


いつもの用に他愛のない話をしていたが、

ふと気になった事があってキッチン側に置いてある水槽に視線を向けた。


何が気になったかというと、その水槽の中に俺が獲ってきた魚を入れているからだ。

ルーナが魚を料理に使ったからあとどれくらい居るかを確認してみると、

水槽の中が空になっていた。水しか入ってない・・・。


嫌な予感がすると、ルーナが笑顔でこちらを見てきた。


『あっ、そういえばロアン。

お魚を全部使っちゃったから後で川に行って魚を獲ってきてね』


うわーめんどくせー!!

魚を獲らす為に朝からソテーにしたのかよ!!


心の中で叫んでしまった。


朝ごはんを食べ終え、皿洗いをしてから仕方がなく出掛ける事にした。

小屋を出る前、ルナリアとルーナはソファに座ってのんびりと寛いでいた。

ちくしょー。


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