37話 リンの実力
「はぁーーー、体の節々が痛いですね まあ、それもまた実感としていいんですけどね!!」
弾かれたように加速してリンに飛びかかるノスケ
バキン!!
素手と木剣がぶつかったとは思えない音がする
地面にはクレーターが出来る
「ん? 折るつもりでやったんですけどねぇ?」
ノスケは平気そうな顔をしているリンを見て呟く
「年期が違うからな………あとお前は誰だ?」
タッ
ノスケがクレーターから離れる
「誰だ?ですか…………そんなの俺が知りてぇよ!!」
更に黒いものの密度が増す
「……………………………」
「次は黙りかよ!!」
ノスケが癇癪を起こしたように木剣をその場で振るう
木剣を振るった軌道に何かが走る
ザシュッ!
地面から木の枝、木剣を振るった軌道にあったものはその部分だけ何かに切られたようになっていた
そしてリンにも襲い掛かる!!
ザシュッ!
サッ
しかしリンはノスケが木剣を振るっても避ける
ザシュッ! ザシュッ! ザシュッ!!
「チッ! 避けてばっかりかよ!!」
「じゃあ言葉を返そうか そんなに遠く離れるのは女の私が怖いからか?」
「言葉ではおばさんには勝てないみたいですね」
ノスケは斬撃を飛ばすのをやめて考えた
(どうする このままやってても埒があかない………)
しかし視線を外したその一瞬が間違いだった
何せ相手は王国でも上から数えた方が早い達人級の人物
「だからガキなのさ」
ノスケが気が付いた時にはリンの間合いであった
「ハァァァァァ! 刃添流奥義肆式 天時雨!!」
スドドドドドドドドドドドドド!!!!!!!
数えるのも馬鹿らしくなる程の連打
もちろんそれを受けているノスケは既に意識を失っている
「まぁひとまずは合格だな」
リンの呟きを聞ける者は誰もいなかった




