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卒業  作者: 希恵和
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答辞

 魔法使いはいないと誰が言った。

 奇跡は起きないと誰が言った。

 私はそんなの信じない。

 生きていることは価値で、死ぬことは責任転嫁だ。

 

 貴様らにそれがわかるか?

 いや、分かるわけがない。

 誰かの命の代わりに生き残った我々が、捕食された彼らの苦しみを分かるわけがない。


 じゃあ、それでいいのか?

 誰かの犠牲に感謝も述べず、見てみぬふりをすることは善か悪か。

 それくらい高校3年生にだって分かるだろう?

 たとえこの中に人様には言えないほどの馬鹿をした者が居ようとも。


 最後になりましたが、校長先生をはじめ諸先生方、保護者の皆様に感謝します。

 本当にお世話になりました。これからもどうかあたたかく見守ってください。

 そして時には変わらぬご指導を。


 卒業生を代表し、紀式美鈴はここでもう一度心から感謝の言葉を申し上げ、答辞とさせて頂きます。


 本日は晴天なり。

 そして、ここに宣言する。


 我々は卒業する。


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