顛末
2111年。
人類は地上を捨て、空中庭園と呼ばれる空飛ぶ島に住んでいた。
何故か。
それは十数年前、地上に突然変異生物『カルネイジ』が現れ、地上を蹂躙し始めたからだ。
強大な力を持つ怪物達に人類は成す術も無く、空中へ逃げる事を余儀無くされた。
ーーー否。
人類は、武器を手に取った少年少女を地上へと降ろした。その奥に人口削減といった方針がありながらも、彼らは地上で戦う。
そしてその中の一人の少女は、『カルネイジ』を産み出した少女と出会い、そして幾つもの戦いを経て、空中庭園へと戻ってきた。
更にもう一人は、自らの過去に決着をつけ、自らの身体を理解し、とある少女と共に戦った。
そして、これからまた、彼女らの戦いが始まる。大人になった彼女らは、少年少女の中でも唯一の存在として、指針となって戦う事だろう。
ーーー片方は神の力によって。
ーーー片方は機械の身体によって。
そして、彼女らは再び地上へと降りる。地上に蔓延する怪物の恐怖から、人間を解放する為に。
これが彼女らの、そして霧島日露という少女の、全ての顛末であるーーー。
カタストロフィの顛末を読んでくださった方々、本当にありがとうございました。ヒツユ達の顛末を見届けてくださって、とても感謝しております。
新しい小説も近々投稿しようと思っているので、これからもよろしくお願いいたします!