裏
不自然なほどに綺麗で、まるで異空間のような部屋に
細かいレースや細工をあしらったゴシックロリーターを纏い、絹糸のような銀髪をドリルツインに巻いた10代前半あたりの少女が笑いながら、書類を眺めていた。
ガラッ
「何か面白いものでもあった?リリアンちゃん。」
異空間らしき部屋に深緑色の翡翠のような髪を一つに束ね、作業着を着ている女性が入ってきた。
「ヴィオラさん。入ってくるのなら事前に連絡を入れるか、ノックをして入ってきてください。」
リリアンと呼ばれた少女は驚く素振りも見せぬまま、毅然とした態度を取る。
「ああ、ごめんごめん。ちょっと仕事で立て込んでて。」
申し訳なさそうな薄笑いをしながら、ヴィオラと呼ばれた女性はリリアンが笑っていた理由を探ろうとしていた。
リリアンはその真意を読み取ったのか
「そうですか。無茶はしないでくださいよ。無茶しすぎた結果、私の両親のように病院に担ぎ込まれるようにはなってほしくないのですよ。ヴィオラさん。
期間限定の弟子ですが、師匠に体調を崩してほしくないので、少しでも癒しになるように話しますよ。私が笑っていた理由を。」
話を始めた。
「私が笑っていた理由は、単純に面白い子から注文がきたからですよ。」
「えっ?どこから。」
「リオ・バトリン名義でやっているサイトからですよ。」
「ああ、あそこか。それでどんな注文が来たの?」
「勉強が好きになる道具らしいです。ああ、後注文した子は例の人間らしいです。」
その言葉が発せらたと同時にヴィオラの楽観的かつおちゃらかな雰囲気の代わりに落ち着きと冷酷な雰囲気がその場の空気を支配した。
「へぇー、意外に早く特定できたね。お届けはリリアンに向かわせたいけど、リリアンは今研修中だからなぁー、しょうがない、ブリザードに行かせよう。私もこっちでられないしあの子たちも手を離せないから。」
一人でブツブツ言い始めた師匠(期間限定)に引きながら彼女は妹とすぐ上の姉に借りたゴスロリと妹にしてほしいといわれたドリルツインをいじりながら、笑い始めた。
「あははははは、これから面白い悲劇の始まりだ。」




