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爆発音の前で  作者: 記紀
3/5

数羽

いつも通りパソコンを開いて時間を潰していると、あるサイトが目に止まった。


貴方が望む道具お作ります。

報酬と引き換えにどんな道具でもお作りいたします。


報酬は貴方の価値によって決まります。


守ってほしいことはただ一つ


物を大切にしてください。


これを守っている限り、安全は保証いたします。


株式会社道具少女 代表取締役 リオ・バトリン


明らかにそのサイトは怪しかったが、好奇心を抑えきれず

注文はこちらからという所をクリックし、「勉強が好きになる道具」と書き送信してしまった。

送信ボタンを押し、そのサイトを離れてからひしひしと後悔が滲んでいく。

何で自分はあんな怪しいサイトの注文書を書いて送信してしまったのだろうっと。

後悔に駆られながらも私はそれを忘れようとノリの良い音楽を次々と聞き、小説を読み、創作活動に熱中した。

好奇心は人を殺すという先人の言葉は素晴らしいなと現実逃避していた。



学校でのストレスと先ほどの過ちを忘れるように大量のチョコレートを食べると、そのまま数羽寝てしまった。

裏で様々なことが起こっている事も知らずに。

byナレーター


〜藤實委員長視点〜


私の名前は藤實艶。とある私立中学の2年生でクラスの委員長をしています。

私は自分が委員長であることを誇らしく思っています。

けれど、気に食わない人物がクラスに一人います。

その名を、欅数羽。どこか抜けていてクラスの輪には最低限しか入らない人物です。

あいつを責めて論破したいという思いが募ったため、私は彼女の抜けているところを調査しました。

すると、彼女は提出物遅れや忘れ物が多いことなどがわかりました。

しかも常習犯。これは責める言い訳になると感じ、責め始めました。

しかし、彼女はのらりくらりとかわし、最終的にはこちらが一瞬黙り込むと颯爽と逃げって言ってしまうのです。

これに対し、私はフツフツと怒りが湧いてきました。

なんで、私というものがあんな劣等生に劣っているの?

私は優秀なのにっ。大衆の前で断罪しないと気がすまない。


藤實 艶は作戦を立て始めた。

欅 数羽を社会的に抹殺する作戦を。

中二病すぎると私は思った。

byナレーター






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