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爆発音の前で  作者: 記紀
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「欅さん、いい加減にしてください。貴方はどれだけ人に迷惑をかけたら気が済むんですか?」

「藤實さん、私がいつ迷惑をかけたというのですか?」

「質問を質問で返さないでください。欅さんは毎回提出物は出さないし、整列するときも他の子にサポートされてばかりです。いい加減にしてください。」

また、これだ。

勉強は昔から嫌い。面白くないし、範囲がわからないから。

努力も嫌い。だって楽しくないから。

いい加減、もう疲れたよ。

このまま、高校卒業したらそのまま死のう。

「あっそうすか。じゃっ。」

「ちょっとまって、話はまだ終わってない。」

藤實さんを横目に私は逃走した。


私の名前は欅数羽。とある学校法人が運営する私立中学に通っている中学2年生だ。

好きなことは空想と創作活動、読書だ。

嫌いなことは勉強と努力

読書が好きなくせに勉強が嫌いなのは何だって?

親がうるさいからだよ。

この前の夏休み明けのテストで英語の成績が悪かったことでうるさい。とにかくうるさい。

こっちは、夏休み明けの後ろめたさと人間関係と夏休み提出物問題と水泳の大会でギリギリなのに、その状態で勉強しろだぞ、精神が持つわけねぇーだろ。

そりゃさぁ~それが当たり前の人とかさ、鋼メンタルの人とかさ、日頃からちゃんと努力している人に比べたら私は劣っているよ。

こんな私は私は嫌いだよ。

提出物遅れるし、勉強中(家)じゃっ泣き叫ぶし、もう嫌なんだよ。

そんな私の精神安定剤がインターネットと読書とゲームと創作活動なんだよね。

それすらも取り上げられたらどうすればいい?

だから私はやりたくない。

そう思いながら自転車を漕いだ。


「みーつけった。」

深緑を貴重としたゴスロリを着た少女は数羽を見て、微笑んだ。


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