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sinfonia 4 D-dur

再開します(*^^*)。・゜・゜・。

お目に留めて読んでくださり、

心より深く感謝いたしますm(_ _)m。・゜・゜・。∞

マイペースになりますが、

お時間の許す限り

よろしくお願いします。



夏休みは、充実してたと思う。



宿題は、早く終わらせた。その分、

ピアノに時間を使いたかったから。


ショパンのノクターンは、順調に進めている。

バッハさんのシンフォニアも。

すごくいい。指の練習にもなるし、

弾けば弾くほど好きになる。


橋本先生に会ったら、きちんと

お礼を言おう。



悠乃とプールに行って、

市内の花火大会にも行った。

ちょっと日焼けしちゃったけど、

楽しかったなぁ。


庭でBBQも、した。

的野先生と唱磨くんを、家に呼んで。


先生と家で一回会っていたせいか、

大翔は逃げずに落ち着いていた。

盆踊りでも、会ったからかも。

それと、やっと無事にパパと

顔合わせができた。前は、パパが急に仕事で

会えなかったもんね。


焼いたマシュマロって、なんであんなに

美味しいんだろう。

つい、食べ過ぎちゃうよね。

大翔も大好きだから、二人でたくさん食べた。


それを見て先生も、食べたそうだったけど

遠慮してた。なんでだろ。


唱磨くんは、

“そげん甘いやつ、よういっぱい食えるな”って

呆れて笑っていた。


一回食べてみたらいいのに。

めっちゃ美味しいから。



······


とても、いい夏休みだったと思う。


だけど。一つだけ、問題があった。



盆踊りがあった後から、唱磨くんとの間に

見えない壁が生まれた······気が、する。


表向きは、変わってない。

気づかないフリを、しているだけで。


その壁は壊せないし、逆に

壊したらダメなんじゃないかと思った。

今のところ、それをどうにかする方法は

考えつかないし、分からない。



きっと、浴衣のせいだ。


浴衣、着なければよかったな。

オシャレ、しなければよかったな。

普通の格好で、行けばよかったな。


······って、何回も繰り返して、

思い出して、後悔してる。


だって。


慣れない下駄でコケて、

手をついてケガする心配してた。


違うじゃん。

かわいい。似合うって。一言、欲しかった。

それだけなのに。


······

それを欲しがっちゃったから、

バチが当たった。



自分、バカだよね。ホント。


戻りたい。

見えない壁がない、楽友関係に。



モヤモヤする。

手を繋いだ時の、変な温もりだけが残って

今でも消えてくれない。


押されてコケそうになって、

手を取って助けてくれたやつは······

カウントしないとして。


あの時、大翔の前だったから、繋いだけど。

その時は、変に嬉しかったけど。


正直アレが、見えない壁を生んだ

原因だったような。



······繋いでしまったこと、

ずっと、後悔してる。


最近、ため息が増えた。

一人でいると、いろいろ考えちゃって

思い出して。その、繰り返し。



その分、忘れたいから

ピアノに打ち込んでいる。


弾いてる時は、何も考えなくていいから。

相棒の音色だけを、聴いていられるから。

······ピアノさえ弾いていれば、

唱磨くんも普通に接してくれるから。



······あの時から。


もう一回、やり直したいな。









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