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44話 玉枝の怨霊退治

 九郎たちは依頼人の運転で廃屋に着く。九郎は廃屋を見ると黒い靄に包まれている。彼は思わず言う。

 「ここに入るのですか。」「九郎君、どうした。」

 「黒い靄に包まれています。これは危ないですよ。」「そうか、君は外に残るか。」

 「いえ、行きます。」「頼むよ。」

廃屋は木造2階建てである。依頼人は震えているので外で待ってもらうことにする。

 廃屋の玄関ドアは壊れて開いたままである。九郎たちは玄関から入る。廊下から老人の霊が向かってくる。九郎が身構えると老人の霊は青い炎に包まれる。

 老人の霊はもがきながらも得て消えていく。一久が聞く。

 「青い炎は玉枝さんがやったのか。」「そうです。」

九郎は2階から強い気配を感じる。

 「怨霊は2階にいるみたいです。」「そうか、階段を上がろう。」

九郎が階段を見ると霊の固まりが階段を塞いでいる。霊の塊は青い炎に包まれて消えていく。

 「玉枝さん、ありがとう。」「九郎ちゃんは守るわ。」

玉枝は言うと気配を強くして見えるようになる。

 「2人は私について来て。」

玉枝は言うと先頭を歩いて階段を上って行く。彼女は迷わず2階の奥の部屋へ行く。彼女は、9つの燐火を体の周りに浮かべる。

 「部屋に入ってはだめよ。命の保証はできないわ。」

玉枝は警告をすると部屋のドアを開ける。怨霊の髪が出てきて玉枝の首、両腕、両足に巻き付く。彼女は燐火で髪を焼く。

 部屋の中には青白い顔が浮かんでいる。目は大きく見開かれ、憎しみに満ちている。

 一久が言う。

 「何だあれは。」「怨霊だと思います。僕もあんなに恐ろしそうなのもは見たことがありません。」

九郎が答える。

 玉枝が右手をかざすと9つの燐火は怨霊に向かって飛んでいく。怨霊は髪を使って燐火を防ごうとするがすべて焼き散らされる。

 「うおおおおおおおー」

と怨霊は叫ぶ。青白い顔が玉枝に向かって飛んでくる。しかし、顔は9つの燐火に包まれる。顔は苦しむかのように飛び回り、燃えて消えていく。

 「私と戦うなら雷撃とか使わないとね。」

玉枝は独り言を言う。彼女は九郎と一久に言う。

 「怨霊は退治したわよ。」「圧倒的じゃないか。」

一久は感想を言う。玉枝は誇ったように言う。

 「私は強いのよ。」

玉枝は気配を小さくして見えなくなる。九郎と一久は廃屋から出てくる。

 依頼人が駆け寄る。

 「どうでした。」「怨霊は退治しました。」

九郎が依頼人を見ると顔は歪んだままである。首の髪はなくなっている。九郎は依頼人に言う。

 「呪いを解く人は見つかりましたか。」「まだです。」

 「まだ、呪いは解けていません。」「分かりました。何とか探します。」

3人は車で久沓神明社に戻る。時間は2時を回っているため、九郎はあやめの家に泊めてもらう。

 依頼人3人は、呪いを解く人を探すことになる。彼らは呪い屋を見つけ解呪に成功するが、1人は間に合わず助かったのは2人だけだった。


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