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108話 弱気なつよし

 翌朝、美琴が大学の教室に入ると九郎よあやめ、つよしが来ている。美琴が3人に言う。

 「9月22日に誕生日会することになったわよ。」「お父さんは参加するの。」

 「参加してくれるって。」「よかった。」

 「後はどうするの。」「そりゃ、つよしと話をしてもらうつもりだよ。」

 「九郎、何とかしてくれ。話す自信がないよ。」「俺たちがつよしのことを褒めるのも変だし。」

 「九郎、考えていなかったのか。」「酒が入れば話しやすいと思ったんだよ。」

九郎は酒の席が出来れば、何とかなると思っていた。しかし、つよしの腰は引けている。

 あやめが九郎に言う。

 「玉枝さんを呼んだらどお。」

玉枝が九郎とあやめだけに聞こえるように抗議する。

 「私を巻き込まないで。」

九郎は少し考えてから言う。

 「玉枝姉さんに聞いてみるよ。」「九郎、頼むぞ俺だけじゃ無理だ。」

美琴がつよしの態度に機嫌を悪くする。

 「つよし、情けないよ。」「でも、お父さんに何を言っても否定されそうで、どうしたらいいのかわからないんだ。」

 「それで私と付き合えるの。」「そうだよなー」

九郎はつよしの態度を見て美琴の父親にかなりきついことを言われたのだと思う。

 つよしは1日かけて気を持ち直す。九郎はつよしだけでは父親に太刀打ちできないと考える。

 つよしと美琴は部室に寄って行く。九郎とあやめは帰ることにする。すると九郎のスマホに一久から電話がある。

 「九郎君、今日家に寄れないかな。夕食の準備もしているんだ。」「分かりました。」

あやめが九郎に言う。

 「お父さんから電話。」「そうだよ。」

 「たぶん、秋祭りの話だわ。」また、巫女神楽するの。」

 「そうよ。」「また、あやめの巫女姿が見られるのか。」

 「エッチな目で見ているんでしょ。」「そんなことないよ。神秘的でいいなと思うよ。」

 「ありがとう。」

あやめは九郎の袖を引っ張り、赤くなりうつむく。九郎はあやめが反則級にかわいいと思う。

 すると玉枝が気配を強くして見えるようになる。彼女は2人に言う。

 「早く婚約したら。」「玉枝さん、秋祭りのバイトだよ。」

 「聞いていたわ。それより、誕生日会、私を頼るつもり。」「玉枝さんがいれば心強いけど。」

 「九郎ちゃんが頼むなら行ってもいいわよ。」「お願いします。」

 「結果は保証しないわよ。」

美琴の父の誕生日会に玉枝が参加することになる。


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