↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
歴史知識不要! 転生ヲタク光秀、引きニート希望中:おまいら放せっ!俺は絶対に本能寺しないからな!勝手に陰謀めぐらすな!  作者: 天のまにまに
京都で文化侵略しよう!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

45/77

フット猿


 順調だ。


 何がって?

 京都にいるんだから、京都支配ですよ。

 それに朝廷と公家連中への支配も。


 でもこのお公家さんたち。面従腹背、魑魅魍魎《ちみもうりょう》のどろどろ世界の住人。

 こいつらを完全支配するのは厳しいなぁ。


 その支配を曲がりなりにも確保したのは正史の光秀。

 偉い奴だったんですね、光秀、光秀をほめてあげる。


 ?

 やっぱり俺、やってないっす。

 半兵衛っち?

 やってないっす。

 だって田舎侍だから相手にされない。

 本物の光秀、連歌だとか茶の湯、四書五経、和歌なんか古今伝授とかいう秘伝を継いでいる。そうゲームでは設定で出ていた。


 今の織田家にそんなことできる奴いないと思っていたけど、なぜかあの秀吉が出来やがりました。誰かに教わったのかな?

 なんかね、この1年間で相当勉強したみたい。


 さすが天下取る人。結構できるようになったとか。才能あるんだ。

 それ使ってご機嫌取りしたんだって。どうしてそんなことを勉強出来たかは知らない。


 ゲームなんかではチートできるから、一気に修行できるけどね。



「殿。用意ができました」

「そうか。では参ろう」


 半兵衛っちが、俺の指示した作業が完了したことを伝えて来た。

 これから更なる文化侵略だ!

 調停工作は秀吉君がやっているけど、その支援も兼ねる秘策を披露しようではないか!


「すでに会場は満員。将棋倒しにならないように、各所に警備の武士を配備しました」

「それは大事。安全第一だ」


 人ごみはどの時代でも危険です。


「かわら版は?」

「はい。すでに10日前から。ルールもしっかり説明してあります」


 目の前には40m×20mの長方形の草原。

 草を刈りそろえるのが大変でした。地面も所々でこぼこです。

 短い辺の中央にはゴールを作ってあります。

 人々はボールを蹴ってパス回しをしています。

 みんな俺の配下のものです。

 今日のために訓練のあと、娯楽として練習させたの。


 まあ、いわゆるサッカーコートのミニチュア版?

 これ作った。


 で、戦国時代にフットサルを流行らせる!

 さすがにサッカーコートはピッチの確保が難しい。

 なので屋外でフットサル。



 噂話が大好きな京雀《きょうすずめ》達が集まってきたよ。

 やっぱり話のネタがいつも供給されないと、戦の世に対して不満を募らせ一気に一揆!

 根本的な一揆対策でもあります。



「キンカン。申せ」


 また~。

 もうちょっと、ふつーの人に分かるように発言しないとリーダー失格だよ? 信ちゃん。

 でも信ちゃんの良い所は、言葉に表さなくても人や組織への配慮がわかる事。


 まあ、それがわからん奴は要らないという事なんでしょね。

 それならもっと光秀に優しくしてほしいです!



「はっ。先にも申し上げた通り、この『ふっと猿』。日枝大社と比叡山対策でもありまする。

 日枝大社と猿は切っても切れぬ間柄。比叡山もまたしかり。

 これが流行りますれば、大会を開催し、民間信仰としての認可を頂きまする。その後……」


「堕落させると」


「是《はい》。人は熱狂すると暴走いたします。

 各宗派でちーむを組んで、それぞれのさぽーたーとなることで、相手に敵愾心(てきがいしん)を募らせまする。

 これで各宗派を仲たがい。それを仲裁する立場に信長様がつくことに」


 続けよという表情、頂きました。


「最強チームを作るため、金に糸目をつけなくなった山門(お寺さんの事)は、あの方々を雇いまする」

「あいつらか」

「あいつらです」


 俺たちが視線を送る先にはフットサルのピッチの中央で『蹴鞠《けまり》』をするお公家さんたち。

 蹴鞠道?で身を立てている飛鳥井家の方々。


「フットサルを流行らせればコーチとして大量の銭収入が手に入りまする。それを恩に着せ、かの家を織田家の傀儡《かいらい》とし朝廷工作への伝手とできましょう。

 もちろん、ほかの公家も蹴鞠は得意。

 収入が出来ることで、ほぼ確実に織田家に好意的になりましょう」


 信ちゃん、俺の顔、じっと見ている。

 こわい、怖いです。この間合い。

 痛くしないで~~~


「ふっと猿の件。猿に任せる。あやつは今、朝廷工作の任を与えている。この仕組み、巧みに使うであろう」


 おお。

 お見事なオヤジギャグ。いただきました~


 しかも秀吉君に恩を売れた?


「かわら版は吉兵衛(村井貞勝)に任せる。奴は京都所司代にする故」


 そうだね。

 京都の情報操作は所司代の管轄でいいよね。


「キンカン。甲賀の忍びはどうじゃ」


 なんか忍びの頭目になっちゃったんで、全国の情報集めるスパイマスターに選ばれてしまった光秀。

 今度、テープレコーダーを開発して「なお、このテープは自動的に消滅する」とか「黄昏。今回の君の任務は……」とかやってみたいなぁ。


「はっ。甲(・)賀(・)の(・)薬(・)売(・)り(・)の準備は順調にて。

 奴らには情報収集を申し付けまする。

 それにともなう物流と相場の情報を操作。堺の商人たちに売りつけて、その情報料を矢銭として差し出させるように差配しておりまする」


 これもね。

 立派なサブカル知識。というかアイデア。

 そのアイデア、ちょっと口にしたら、例の天才軍師が1000倍も仕組みを増幅して、すぐさま運用試験する所までこぎつけちゃいました。


「伊賀はどうじゃ」

「それが……はかどりませぬ。やはり時間を掛けてあ奴らを罠にかけるしかござらぬかと。

 我攻めは危険」


 1578年だっけ?

 伊賀の乱で織田軍、まさかの敗退。

 そんな無様なことしなくても、何とか調略できないかな。

 そろそろアゲハの抜け忍免除期間終わっちゃうし。

 あとでぶっ潰そう。



「キンカンは、残る文化侵略の仕組みを整えてから、岐阜へ行け。そこで鉄砲隊の再編じゃ」


 信ちゃん、フット猿が始まる際の舞。派歌《はか》に見入っている。

 ハカも日本的にすると優雅な舞になっちゃうらしい。


「褒美じゃ。子を作れ」


 こちらを向いた信ちゃん。

 考えられない程、穏やかな顔。このこ忙しい時、戦線離脱していいの?

 それ程、光秀、優遇されてるの??


「10日じゃ。火急的速やかに種付けし、次の任務につけ。

 子の後は城を作れ。

 これは100日じゃ。

 宇佐山に堅固な……」


 やっぱこき使うために、いい顔するんですね。

 でもそんな少ないご褒美でも笑顔が一番うれしいです。


 だって、謀反疑われたくないもん!

 怖いもん!

 働きますから(超嫌だけど)粛清しないで~~~


 決して本能寺には少人数では泊まらないでね。





「アゲハ、お前。抜け忍だったのか?」

「はいです。抜け忍、そろそろおうちに帰らないと正式認定されますです」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。