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時空 まほろ 詩集・言の葉の庭たち

「夕陽」

夕陽、綺麗だね……

春の夕陽

桜吹雪の中

赤い夕陽に照らされて君と帰ったあの日

まだまだお互いに「さん」付けで呼んでいたね


夏の夕陽

ひぐらしの鳴く声が残る

まだ明るい空が少しある夕陽に照らされ君と帰ったあの日

まだお互いを「くん」「さん」付けで呼んでいたね


秋の夕陽

色とりどりの落ち葉舞い散る紅い夕陽の中

少し寒くなった風に吹かれて帰ったあの日

もうお互いを呼び捨てにし合う仲だったね


冬の夕陽

木枯らし吹く風の中

冷たい空気に空はだんだん曇ってきた中

帰ったあの日

途中で雪が降り始めたあの日


とうとうお互いを好きだと認め合ったね



四季移ろいゆく夕陽の帰り道

少しずつ君と僕の仲も進展していった

好きという気持ちも育っていった


そして一年後の夕陽のそれぞれの季節


君と僕はずっと

たとえ暑くても寒くても

手を握り一緒に帰った


いつだって君の頬は赤かった

君は夕陽の所為にしていたね


本当に可愛かった……


え? 僕?


きっと君と同じで夕陽の所為で赤かったんだよ……


今日も一緒に帰ろうか

夕陽の照らすこの道を……


お読み下さり、ありがとうございました。

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