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JAMLP

作者: Rosarinka

ポシェットだけを持って、やたらと乗車賃の高い田舎の路線バスに乗った。

車で行けば30分もかからない場所。バス停を降りたら限りなく続く様な一本道。その時はよく晴れていて、冬なのに遠くがゆらゆら揺れて見えた。

南国を模した寂れた公園に行って、遊泳禁止の波の高い海岸にある丘に座り、ただただ広い水平線を眺めていた。頭の中では明るいけれど切ないメロディーが流れていた。口ずさんでいた。

家の近くにもあるローカルスーパーで唐揚げを買ってずっと夕日を見ていたら、特別な日になった気がした。今でも特別な日に変わりない。

再び訪れることのない瞬間。

時間が経っただけで、あの水平線も夕日も変わらずに在って、あの日口ずさんだ曲も変わらずに愛されている。南国風の寂れた公園は少し変わったけれど…

私はずっと変わらない。

あの子は今何処で何をしているのかな。

今でもあの長い長い海岸線を夢に見るのは私だけなのかな。

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