2(本当の黒と赤のゴールイン)
黒田洋は 赤川洋子に そう言われて
自分の顔が まっかになっている
自分に 気づいた。
そして もうこれは この気持ちは
自分も 赤川洋子のことを
好きになって しまったんだなと
素直に 認めた。
そう思って 赤川洋子を誰にも
渡したくない 自分も付き合いたい
と、思って 黒田洋は
「オレも、赤川さんのことを、好きに
なったみたいなんです。
だから、喜んで付き合いたい。
付き合わせて、下さい。」
そして 右手をパッと 前に出したのだった。
赤川洋子は その言葉を聞いて
夢の中に いるんじゃないのと
一瞬 思ったが 目の前に
黒田洋の 右手が 差し出されるのを見て
ハッと われに 帰ったのだった。
赤川洋子は わたし わたし
嬉しすぎると思って その
差し出された 右手に向かって
自分の右手を 恐る恐る 出して
行ったのだった。
その右手どおしが つながった時
お互いに はにかみながら
黒田洋は
「ありがとう」と 言い
赤川洋子は
「嬉しい」と 言っていたのだった。
そして その後に 赤川洋子は
草葉空子に
「今日は、黒田くんと、帰るから。
今日は、ありがとう。」と
言って サヨナラをして
草葉空子も
「良かったー、お幸せに。」と
祝福を言ったのだった。
そのあと 黒田洋と赤川洋子は 正式に
付き合うことに なったので お互いに
こう 思うようになった。
黒田洋は オレにも 彼女が出来るなんて
今までの オレは なんだったのだろう。
これからは 赤川さんを 一生懸命
守りつつ 幸せにしようと
誓ったのだった。
そして 赤川洋子の思いは
わたしに 黒田くんみたいな
彼氏が 出来るなんて まるで
夢のようだわ。
これから 黒田くんに ふさわしい
彼女に ならなくちゃ。と
そう思っていたのだった。
こうして恋愛に、不器用な 二人は
めでたく 付き合えて 幸せに
なりましたとさ。
おしまい。
第1部 完
黒と赤の二重奏シリーズは、まだまだ続きます。
第2部も、読んでもらえたら嬉しいです。