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4章 主人公達

 1 (黒と赤のクロス再び)


黒田洋が廊下の途中で 見つけたのは やはり

赤川洋子であった。


赤川洋子は独りでは なかった。

草葉空子と一緒に 歩いていたのだった。


黒田洋のほうは 二人の存在に気づいていたけど

赤川洋子と 草葉空子の 二人はまだ

黒田洋に気づいていなかった。


黒田洋は 二人が自分に気づかないことを

知って 声を掛けようかと 思った時に

赤川洋子が 少し 涙目になっていることに

気づいて 声をかけるタイミングを 失って

しまった。



赤川洋子は 洋子のほうで 黒田洋への

想いをハッキリ 決めていたので 黒田洋の

ことを 想っては 涙目になっていた。


今まで 男子なんて 男の人なんて うわべだけと

思っていただけに その反動が 一気に心の内に

流れこんで いたのだった。


そして


「黒田くん。」と、歩きながら 言っていた。



草葉空子は あまりに 赤川洋子が 男子に対して

思い込むなんて 思っていなかった。


そして


「頑張りなさいよ。あたしが、応援して

 あげるから。」と、励ましながら 一緒に

教室を 出て歩いて いたのだった。


そうして 歩いているうちに 草葉空子のほうが

赤川洋子よりも 先に 黒田洋に気づいて

こんな時に 会うかなって 独り思ってしまった。


そう思った 空子だったが 

まあ仕方ないわ。 出会ってしまったもの。

洋子の 手助けをしてあげなきゃ

と、思うことにした。


そして 洋子に向かって

「あの人が 黒田洋が来たよ。」って

空子は 教えたのだった。


それを 聞いた 赤川洋子は

「えっ 本当だ 黒田くんだ。どうしよう?」

と、言って サッとハンカチで 涙を全部

拭き取ったのだった。


そして だんだん赤川洋子の 

顔が、赤くなっていって

「恥ずかしい。」と、言ってしまっていた。


草葉空子は バンッと 赤川洋子の背中を 叩いて

「頑張ってきたら、頑張って。」と

赤川洋子を 送りだしたのだった。 

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