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ついたち

作者: タマネギ

日常を生きるとき、

大切なことを見失う。

いつも、忘れてしまう。

気づいてもすぐに。


どこに行っても、

誰に会っても、

持ち合わせておきたい、

大切な、大切なこと。


詩をつくるなら、

その大切なことを

挟んでつくりたい。

いつのまにと。



こみ上げる思いとか、

溢れ出る涙とか

それはそれで欲しい。

乾かさぬよう。


枯れ果てぬよう、

朽ち果てぬよう、

もちろん咲かせたい。

麗しい、麗しい花を。


詩をつくるなら、

その欲しいものを

溶かしてつくりたい。

ちょうどよく。



好きな人がいた。

恋しくって切ない。

思い出せばずっと、

遠くで見るだけ。


好きな人に

好きと言える

素直な勇気が一番、

必要な、必要なこと。


詩をつくるなら、

その必要なことを

添えながらつくりたい。

さり気なく。



生きられる限り、

生きて、生きて、生きて、

命を無駄にしない。

もちろん、大切。


やがて、見えなくなる。

皆、見えなくなる。

それは世界の基が

粒だから、波だから。


詩をつくるなら、

その基ゆえの命を、

散りばめてつくりたい。

四季折々。



日常を生きるとき、

やはり、大切なことが

見えなくなってゆく。

怖い気がする。


だから、何ですか。

大切なことって。

持ち合わせていないから、

わからずに、わからずに。


詩をつくるなら、

そのわからずを、

見つけてつくりたい。

頑張って。

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― 新着の感想 ―
[一言]  ことばをただ並べるのではなく、そこに織り込むべきものがある。  それこそが詩だと、思いますよ。
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