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その⑤ 『お手本選びは大切ですよ』

 小説にしろ何にしろ、最初は先達の模倣から始める場合がほとんどだと思います。


 はい。当たり前のことですよね。

 そうやって自分の技術を磨いていって、オリジナルを作り上げていくものです。

 (*´∀`*)



 ええ、それは素晴らしいことです。

 微笑ましいことです。思わず、『頑張って!』と応援したくなります。


 ですが、ここで、物書きとして続けていけるかのハードルの高さが変わるように思えるのですよ。


 

 そんなわけで、今回のテーマは、


『お手本選びは大切ですよ』 です。


 


 私が物書きを目指したい初心者さんにお手本として薦めるのは、『自分が好きな本』の中で、『地の文がしっかりしている』上に、『癖の少ない』本です。


 えっ? そうじゃあなくて具体的に名前を出しなさいというのですか?


 いや、それは無意味でしょう。

 自分が好きでもない本を参考にして小説を書き始めたとしても、多くの人は挫折してしまいますよ。


 好きだから頑張れるのです。

 好きだから、無から有を生み出すという苦行にも耐えられるのですよ!

 ( ー`дー´)キリッ



 ただですね、好きを原動力にして頑張った結果はできれば報われてほしいのです。

 老婆心ながらそう思ってしまうのですよ、私は。

 

 だから、自分が好きな本であることは絶対条件ですが、『地の文がしっかりしている』上に、『癖の少ない』という縛りをつけたいのです!

 (๑•̀ㅂ•́)و✧



 ちょっと話がそれますが、私は下手の横好きでイラストも描きます。

 格好いい男性とか、綺麗な女性とか、ショタショタした男の子とか、可愛い女の子とかが好きなのでよく描きます。(なお、うまく描けるとは言っていない)


 そして、イラストを描き始めた頃にも、当然手本とする物がたくさんありましたが、


 私は『自分が好き』で『多くの人がいいと思えるような画風』の『癖の少ない絵』をお手本にしました。


 あっ? そこは自分が一番好きなイラストレーターさんの絵やマンガから選べよ!

 という方もおられると思います。もちろんその熱い気持ちを否定はしません。


 しませんから、落ち着いて下さい。

 ((((;゜Д゜))))ガクガクブルブル



 本当に好きなイラストを手本に練習するのは素晴らしいことだと思います!

 自分の心から湧き上がる『好き』を原動力にできるのですから、上達は早いでしょう。


 で・す・が!


 そのお手本が好きすぎるあまりに、自分の方向性を固定してしまうのはもったいないとは思いませんか?


 ええと、ですね。

 名前を出すと間違いなく荒れるので、何がとはいいませんが、世間では人気の高いイラストでも、明らかに体のパーツがおかしいと感じるものもありますよね?


 私なんかは、某イラストの足の付根の位置が気になって仕方がないのです。

(怖くて実名は出せません)


 私はもちろんその方ほど美麗なイラストは描けません。

 それなのにどうこう言うなんておこがましいことは分かっています。

 

 でも、イラストを見て、それをどう思うかは個人の自由なはずです。

 ( ー`дー´)キリッ


 もちろん、絵師様の多くは、きちんとした人体構造でイラストを描ける方がほとんどなのでしょう。

 強調したり、個性を出すために、『敢えて』そうしていると思います。

 

 ですが、イラストを描き始める初心者には、そんなことはわからない可能性が高いのです。

 だから、間違った(この表現は適切でないと思いますが)構造の描き方をして、それに邁進し続けると、それを試金石にして物事を判断していく事態が想定されます。


 

 これは小説にも言えることです。

 いや、小説の方がもっと重大な、取り返しもつかない事態に発展する可能性があります。


 イラストであれば、それを衆目に晒した場合、『ここがおかしい』と言ってもらえる機会が多いのではないでしょうか?

 それは、『絵』という簡単に視覚で認識できるものだからです。


 ですが小説の場合は、文字を読み進めていき、その上で判断しなければいけない。

 だから、イラストよりも反応が少ない場合が多く、なかなか指摘してもらえないことが多いのですよ。

 (;´Д`)


 

 私が見てきた人の中で、一番居た堪れないなと思った物書きの方は、


『長年に渡ってプロの物書きを目指してきたので、自信があります! 小説のアドバイスもしますので、お気軽にお声掛けください』


 と、とてもフレンドリーで人当たりが良さそうな感じでしたが、その方の書いた小説を読んで、私はあまりの難解さに絶句しました。


 もちろん、この底辺かつ頭が悪い物書きである私が、その高尚な文章を理解できなかった可能性は多分にありますが、私の知り合い何名かにその小説を見せても、皆さん同じ感想でした。

 (´;ω;`)



 なぜこのような事が起こるのか?

 以前に書いた、主観性と客観性による部分もあるでしょうが、この方は、お手本にしたものが大好き過ぎて、他の価値観を入れるスペースが無かったのではないかと。私は愚考します。


 試金石が自分の好きな小説なのは結構ですが、他の知識も入れる余力がないのは危険です。

 だから、制約を設ける必要がある。


 最終的にどのような物書きを目指すのかは、もちろん皆様の自由です。

 それが個性というものでしょう!



 でも、基礎はしっかり学びましょう!


 他者に宛てた文章の一番の目的は、伝えたい内容をその相手に伝えることのはずです。

 それが出来ないうちに、プロなどの文章の上辺だけを真似て、個性だと主張するのは間違いです!


 基礎をしっかり学んだって、十人いれば十通りの個性が生まれます。

 そんな事をしたら個性がなくなるとか言っている人もおられるかもしれません。


 けれど、基礎ができていないうちに生まれる差異など、製品的な不備の違いくらいのものではないでしょうか?


 結局それらは『不備』です。問題点です。そんな物の差を比較して何になりますか?

 



 すみません。


 今回は、今までで一番偉そうに語ってしまったと思います。


 どうかお許しください。

  

 ただ、馬鹿なトドが、そういえばこんな事を言っていたっけ、くらいでいいので、これから小説を書こうと思っている方は覚えていて欲しいのです。

 

 『自分が好きな本』の中で、『地の文がしっかりしている』上に、『癖の少ない』本を手本にして、書いていれば、後々、どういった方向の小説を書こうとしたときにも、強力な下地になるはずです。



 私は、これから小説を書き始めようとする方を応援しております!

 だからこそ、後々の選択肢を選べるようになってほしいと願っているのです。

 ( ・`д・´)



 今回もお読み頂き、ありがとうございました。

 m(_ _)m

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