その④ 『主人公を大切にしましょうよ』
俗に言うラノベと呼ばれる小説の表紙や、それを原作にしているマンガの表紙を見ていると、結構思うんですよね。
いや、主人公より、なんで他のキャラクターの方が目立っているのだろうかと。
女性向けのお話よりも、男性向けのお話のほうが顕著な気がします。
男性主人公が真ん中に小さく描かれているだけなのに、背後にいる女性キャラクターがやたら大きく描かれているのはまだ良い方で、もっと酷いものになると、ヒロインらしき女性が中央でドアップなのに、男性主人公が端の方に添え物程度に描かれているとか、清々しくヒロイン以外描かれていない表紙なんてものもあります。
いや、分かるんですよ。
このお話の一番の魅力は可愛いヒロインの女の子(達)だって言いたいことは。
お話の作りがそうだから、編集さんや絵師様(これは依頼内容のためもあるでしょうが)達がそこに力を入れるのは間違っていないと思うのですよ。
でも、私は恐れずに言いたい!
ソレッテオカシクナイデスカ……。
えっ? はっきり言え?
ええい、言いますよ!
「そ・れっ・て・お・か・し・く・な・い・で・す・か!」
٩(๑òωó๑)۶
こんな話をすると、
『主人公』と『主役』の違いもわからんのか、この皮下脂肪の塊の海洋生物が!
ということを言われる方もおられるでしょう。
ただ、私も一応は調べて書いています。
少し調べたところ、
『主人公』とは、
物語(または視点)の中心的人物であり、お話の進行に大きな影響を与える人物のこと。
『主役」とは、
物語における中心的人物であり、物語全体を通じて最も目立つような人物を指す。
らしいです。
ですので、先に上げた例でも、『主人公』は飽くまでも視点の中心。可愛い女の子が『主役』なんだから、表紙はそれでいいのだという意見も当然あることでしょう。
ですが……。
主人公はたしかに視点の中心で、一番目立つ『主役』とイコールではない場合もあるでしょう。でも、お話の進行に大きな影響を与える人物であるはずなのですよ!
なのに、主人公の扱いが酷いのはどうしてなのでしょうか?
これは簡単な理由だと思います。
物語の中で、設定上の『主人公』が、名ばかりでその役目を果たす魅力的な人物になり得ていないからに他なりません。
だから私は、「それっておかしくないですか?」と言いたいのです。
なんで、自分の大事なキャラクターである主人公がそんな扱いをされているのに、それをよしとするのかが分からないのですよ!
遅くなりましたが、今回のテーマは、
『主人公を大切にしましょうよ』 です。
主人公は主要キャラの一人であり、視点の中心的な人物なのですよ。それを魅力的にしないのは、またはできないのは、物書き側の怠慢であり、未熟さに他ならないと私は思います。
たまに、「主人公=読み手の自己投影のための依代だから、無個性でいいんだ!」という意見も耳にしますが、これって私には言い訳にしか聞こえないです。
それって、個性的でも読み手の多くに(全員ではないです。それは無理なので)共感してもらえるキャラクターが作れないだけではないでしょうか?
もちろん、こんな素人物書きとしての年数を重ねただけのへっぽこが考えつかない高次元な考え方をされて、「敢えて」そう描かれている方もおられるかもしれません。
ですが、それは本当に一握りしかいないのではないでしょうか。
だって、主人公が無個性で面白い話って、ほとんど見かけないんですもの……。
「敢えてやる」と「それしかできないからやる」は全くの別物ですよ。
(;´Д`)
ただ、誤解しないでほしいのは、私も可愛かったり格好良かったりするヒロインは大好きだと言うことです!
(;゜∀゜)=3ムッハー
しかし、そこにばかり重きが言ってしまい、他の主要登場人物(主人公)がないがしろにされるのは見ていて嘆かわしいと考えてしまうのです。
もしも、男性キャラクターが上手く書けないのであれば、それを削って、主人公=主役=ヒロインで面白いお話を書けばいいのではないでしょうか?
俗にいうテンプレ主人公だからと、おざなりなキャラクターを書くのは、自分の自力を上げるためにも、読み手に楽しんで貰うためにもマイナスにしかならないのではないですか?
難産の末に生まれた物語は我が子も同然。それは、物語のキャラクター達も同様です。
ですから、我が子、特に主人公には愛情をたっぷり注ぎましょうよ。
運良く書籍化できても、(自分から頼むのは論外として)編集さんにも絵師様にも、主人公の扱いが悪い表紙絵で行きましょうと言われないように。
その程度の存在だと思われず、我が子が多くの人から愛されるように、愛されるキャラクターとして育て上げていくこと。
それこそが、物語を生み出す我々物書きに求められる責任ではないでしょうか?
( ー`дー´)キリッ
……とはいえ、私も一度くらい書籍化してみたいです。(台無し)
今回のお話も、頭の片隅ででも覚えておいて頂けましたら幸いです。
お読み頂き、ありがとうございました。
m(_ _)m