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その② 『愛され続けるキャラクターを書きませんか?』

 魅力的なキャラクターを書きたいと思うことって、誰でもあると思うのですよ。


 小説にしろ、漫画にしろ、イラストにしろ、オリジナルキャラクターは我が子です!

 我が子が皆に愛されるのを願いますよね?


 ……と、同意を求めるところから始めたかったのですが、そうではないと思われる方も居るようなのですよ。(´;ω;`)


 ええと、今回は、キャラクターについてのお話をしようと思います。


 ただ、魅力的なキャラクターはこうすれば出来上がる!

 ……なんて夢みたいなお話ではないのですよ。だって、そんな事を私なんかがお話できるのであれば、もっと私の小説のPVは伸びているはずですし……。(自虐)_(꒪ཀ꒪」∠)_



 さて、今回のテーマですが、


 『愛され続けるキャラクターを書きませんか?』  です。


 ここまで読んで、「あっ? さっきとどう違うんだ、この泳げない海洋生物風情が!」と思われた方もいらっしゃると思いますが、まぁ、もう少しお付き合いください。

 

 ええと、まずですね。

 小説における魅力的なキャラクターとはなんでしょうか?


 これがイラストや漫画なら、ひと目見ただけで惚れ惚れするような美男子だったり、可愛い男の子だったり、渋いオジサマだったりしませんかね? (*´﹃`*)


 または、美しい淑女や清楚な女の子、魅力的な肢体の女性、可愛い女の子、やり手の才女だったりしませんかね? (;゜∀゜)=3ムッハー


 あっ、いえ! ケモミミやメガネなんかもありますよね、そして、ジャパニーズが先端を行く男の娘とか、モンスター娘とかも……。


 って列挙しているといつまで立っても終わらないので話を戻しますが、イラスト等ならひと目見ただけでその容姿などの見た目が魅力的だと思うことができるのですよ。(それが全てではありませんがね)


 では、小説の場合どうでしょうか?


 小説は、キャラクターの魅力を視覚的に読み手に訴える手段がありません。

(挿絵とかの手段もありますがね。(^_^;))


 では、その魅力を伝える方法は何でしょうか?


 語彙力? 文章表現? それらもたしかに大事ですが、私はこう思うのですよ。

 そのキャラクターの『人間性』こそが大事なのだと。


『人間性? ノンフィクションなら分かるけれど、フィクションで?』

『あっ、そんなものより挿絵だろう!』

『表紙のイラストだろう!』


 そんな意見もあるとは思います。

 でもですね、フィクションだからこそリアルっぽさ(リアリティ)が必要ですし、挿絵やイラストなしでもキャラの魅力を伝えられないと、物書きとして駄目だと思うのですよ。


 そして、それらを文章で表す際に、一番読み手に分かりやすく、書き手が書きやすいのが、『人間性』なのですよ。


 私の語彙力や文章表現が拙いのは重々承知していますが、それらを差し引いても、イラストで視覚的に入ってくる情報と同じ量を文章で表現するのは無理があります。


 たとえばですね、


『その男性は銀髪で、眉目秀麗で長身であるだけでなく、女性を彷彿とさせる白い肌にスラリと伸びた手足は中性的な魅力に溢れていた』

 と書いたところで、これを読んだ方が想像するその容姿は、十人十色、千差万別なのですよ。


 それでも無理やり同じような人物を思い浮かべてもらいたいからと、


『その男性は標準的な男性よりも鼻が一センチほど高く、瞳は一般的なそれよりも八ミリほど大きい。更に、その唇はやや小さく、平均よりも五・一ミリほども小さ……』


 こんな書き方をしたら間違いなくブラウザバックされるでしょう。

 書く方も無茶苦茶大変ですしね。_(┐「ε:)_


 ですので、視覚的情報ではない何かで、個性を出していく必要があるのです。

 ( ー`дー´)キリッ


 

 以前、「小説は漫画の劣化物だ」みたいなこと言っている人がいて、炎上したことがありました。


 私はこの意見はおかしいと思います。

 でも、視覚的な情報では勝てないのはそのとおりじゃあないかなとも感じるのですよ。

 

 ただですね、小説の強みというものももちろんあるわけで、それが『感情描写』だと私は考えています。

 そのキャラクターがどんな事を考え、それに基づきどのような行動を取るのか。または取らないのか。それらの肉付けをしていく――つまりは一人の人間として『人間性』組み立てていくことこそ、小説の醍醐味であり、それこそがキャラクターの魅力を生み出していくのですよ!

 (๑•̀ㅂ•́)و✧


 ライトノベル等の小説の表紙イラスト一枚だけでも魅力的ですが、そこにそのキャラクターのバックボーンが入るだけで、いろいろな想像や妄想がふくらみ、発展していくのは、皆様も感じたことがあるのではないでしょうか?

 それは、ただのイラストに描かれた登場人物が、『個性を持った一人の人間』になったからなのです!


 ※まぁ、ライトノベルの場合は、先に文章ありきでイラストを付けられるのでしょうが、逆もまた真なりで、その文章内で魅力的に描かれているからこそ、イラストがいいものになっていることが多いと思います。(もちろん、例外はありますがね)



 で、冒頭に戻るのですが、『我が子が皆に愛されるのを願いますよね?』と私は思っていますので、皆様にそれに同意してもらいたかったのですが、ここで例外が出てきます。

 

 それは、『人間性』を持たない、『キーワード』だけのキャラクターの存在です。


 例は、先程は男性だったので女性にしますか。


「ツンデレ」・「大きな胸」・「ヤキモチ焼き」という『キーワード』(属性)でキャラクターを作ってくださいと言われれば、私程度の物書きでも、なんとなくキャラクターを作ることができます。

 そして、チョチョイと設定を盛る事ができます。


 でもですね、これだけで作ったキャラでは『人間性』がないのですよ。


 ただ、誤解しないでほしいのは、この手法の全てが悪いというわけではありません。

 モブキャラクターや、ちょい役のヤラレ役などはそれでもいいと思いますし、この作り方で始めた後に、しっかりとキャラクターを練っていくのなら、有効なキャラクター作成方法だと思うのですよ。

 ( ・`д・´)


 でも、全く練らずに作り上げたキャラクターが多いんですよ。いろいろな話を読んでいると。


 なんでこういった考えに至るのかというバックボーンがない。

 つまりは『人間性』がないのですから、そういったキャラクター達には魅力がないのですよ。


 これって、先程言っていた、小説の強みを捨てていることにほかならないんですよね。(~_~;)


 こういったキャラクターでも、イラストが格好良かったり、可愛いかったりすれば人気が出るかもしれませんが、それは多分一時的なもので終わるのがほとんどでしょう。


 おそらく、すぐに忘れ去られてしまうキャラクターになってしまうのではないでしょうか。


 でも、それって悲しくないですか?

 自分が生み出したキャラクターが、誰の心にも残らないのは寂しくありませんか?




 だから、私は言いたい。


 『愛され続けるキャラクターを書きませんか?』


 と。


 しっかりとした人間性をキャラクターに、我が子に与えて上げましょうよ!

 愛されるキャラクターを書くためには、まずは自分がしっかりとした愛情を与えて育ててあげましょうよ!


 他者の評価はそれからの話です。

 まずは自分が、「自慢の我が子です、見てください!」と言えるほどキャラを練り込みましょう!

 

 親バカでもいいのです。まずは自分がきちんと愛してあげましょうよ。

 せめて主要人物たちだけでも!


 ※ただし、自分の考えが絶対で、周りの評価がおかしいという考えの「バカ親」にはならないように注意しましょうね。(;´Д`)




 お役に立つか分かりませんが、今回のお話も頭の片隅ででも覚えておいて頂けましたら幸いです。

 

 お読み頂き、ありがとうございました。

 m(_ _)m

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― 新着の感想 ―
[一言] キャラや風景などの視覚描写をどこまで書けば良いのかずっと悩んでて答えを出せないままでした。 漫画やアニメで描かれているキャラをそのまま小説に投影する必要はないですね。 開き直って心情描写に…
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