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その① 『物書き初心者さんは、主観的視点と客観的視点を覚えましょう』

 バランスって凄く大切だなぁと思うのですよ。


 いや、何を当たり前のことをとか、こいつ何言っているんだとか思うかも知れませんが、そう思うのだから仕方ないじゃあないですか!(逆ギレ)


 これは別に、他の方がたまに話題にされる、『会話文』と『地の文』のバランスが……。といった高尚なものではありません。

 もっとシンプルな、根本的なことで、物書きとしてのあり方のお話なのですよ。


 それで、今回のテーマは、


 『物書き初心者さんは、主観的視点と客観的視点を覚えましょう』  です。



 (飽くまで私の経験則ですが)物書きさんは、自分の書いている作品を面白いと思っている方が多いです!

 だから、ツイッターとかで、『自信作です!』、『絶対面白いです!』とか言えるのです!

 

 でもですね……。


 その、言いにくい話なんですが、そう言っている方の作品を読みに言ってみたら、個人の趣味嗜好は別としても、単純に面白くなかったり、そもそも読み物として破綻していたりしたことってありませんか?

 

 私は何度もあります。

 書かれている方には申し訳ありませんが。


 もちろん、本当に面白かったり、これは確かに傑作だと思う話もありましたよ! 

 ただ、それよりも悲しいことが多かったのですよ……。


 しかし、どうして、書き手と読み手でこんなに感じ方が違うのでしょうか?


 だって、物書きさんの多くが自分の作品を面白いと思っているんですよ。

 でも、読者として読んでみると、面白いものとそうでないものがある。

 何故?


 これは、単純に物書きさんの技量の違いだけなのでしょうか?

 

 私はこう思います。

 『技量の違い』はもちろんあるけれど、そこに至る『過程の違い』にこそ、その根本的原因があるのではないかと。


 物書きさんごとに、当然技量は異なります。

 それは才能の違いなこともあるでしょう。


 これは仕方がないです。

 そう、仕方ないのです!


「私、小説を書くの初めてなんだけれど、あっという間にPVが増えて、総合評価が1万PTを超えてしまったの。これってすごいの?」

 とか言われても、これが才能の違いかと、血涙を流すしかないのです。(つらい)


 ですから、そう言った極一握りの天才は除き、一般人のレベルで考えてみましょう。


 仮に同じ技量(国語力が平均レベルで同じみたいな感じです)で才能も同じで、自分の小説が大好きな人間が二人いたとしても、主観的にしか自分の小説を読めない人と、主観的だけでなく客観的に自分の小説を読める人とでは、その後の成長がまるで違うのですよ。


 そして、多くの場合、前者より後者の方が伸びやすいと思います。

 

 自分が読むだけの小説なら話は別ですが、他の人に見せる小説の場合は、どうしても客観性というものが必要になりますから。



 簡単な例を上げるのであれば、


『作者はわかっていること ≠ 読者がわかっていること』


 なんかですね。


 これを理解していないと、本当にダメなんです。

 


 えっ? そんな事は常識だろうって?


 はい。そのとおりです。でも、これが分かってないで作られた話もたくさんあるんですよ! 

 

①『設定等が分かっていない第三者が読む』

②『だから、自分も設定がわからないものとして、自分の小説を読み返してみよう!』

③『②を続けて、この辺りが分かりにくいから直そうとか、試行錯誤を重ねる』

④『完成!』


 この手順が出来ていないと、そもそも第三者に読んでもらえる状況にないのです。(^_^;)


 しかし、客観性、客観的な視点が大事なのはそのとおりなのですが、すると、主観性、主観的な視点はいらないのでしょうか?


 答えはノーです。


 それがないのだったら、『自分の小説』ではなくなってしまいます!



 さっきの例でも、私は、『主観的な視点しか持たない人』と『客観的な視点しか持たない人』との比較はしていません。


 何故しないのか?

 これは、両方とも駄目だと思うからなのです。


 主観的な視点だけでは、独りよがりで本人しか楽しめない内容になる可能性が高いですし、客観的な視点だけでは、流行に流され、読者の意見に流されて話を変えてしまう程度の薄っぺらい話になる可能性が高いからです。


 だから、最初に呟いていたように、バランスって凄く大切だなぁと思うのですよ。


 やはり物書きたるもの、主観性と客観性を持っていなければいけないのです。

 ( ー`дー´)キリッ



 ……えっ? 偉そうなことを言っているお前はそれができているのかって?


 はっはっはっ。私は長年書いているのに、つい先日、『初めて』某コンテストの一次審査を突破した人間ですよ!


 未だに試行錯誤しているに決まっているじゃあないですか。_:(´ཀ`」 ∠):_



 でもですね。これまで書いてきたことを『知っていて』小説を書き始めるのと、『知らないで』書き始めるのでは、人様に読んでもらえる、楽しんでもらえるお話を書けるようになるまでの時間が段違いなんですよ。


 回り道することも経験を積めるというメリットもあるので、悪いことばかりではないのですが、鋼のメンタルがないと続かないのです。筆を折る人がほとんどなのです。


 だから、今回のお話を頭の片隅ででも覚えておいて頂けましたら幸いです。

 

 お読み頂き、ありがとうございました。

 m(_ _)m

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