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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

出産呪い

作者: 雪宮紫月

このお話では少々不気味、不穏な描写があることがあります。苦手な方はご注意ください。また、何か嫌な感覚を覚えた場合直ぐに閲覧をやめることを推奨します。

最後にあとがきとして解説を上げています。他の解釈などがある場合は是非ともコメントなどお願いします。

三ヶ月前から私は出産前なので休みを頂いている。

会社では仲のいい後輩ちゃんから手を握りながら頑張ってくださいと応援された。オマケに手作りの安産祈願のお守りもくれた。そういえば、会社でも不気味と皆が避けてる経理のハゲの鈴木係長はその様子を睨みつけるように見ていたっけな?

ああ、みんな元気かな?

あと、二週間程で出産日だ。

夫はいつも夜に帰ってくる。

今日帰ってきたら妙な茶封筒を手にしていた。

「ただいまー」

「おかえりあなた。その茶封筒は何?」

「ポストに入ってたんだよ。君宛てだけど切手も差出人の名前もない。君の名前だけ書いてあるんだ」

「なんか不気味ねー」

私は受け取って中身を取りだした。

中には短い文章が書かれた便箋一枚と写真が一枚入っていた。

「この手紙を今日から二週間と二日送ります。必ず声に出して呼んでください。そして、写真は赤ちゃんが産まれるまで取っておいてください。安産祈願のお守りがあるなら全て破棄することをおすすめします。イアナサタヲォコノキナマシク!エレアク!」

写真には不気味な赤色の絵の具か何かで書かれた五芒星が写っていた。

言われた通り家にあった安産祈願のお守りは全て燃えるゴミに出した。

それから二週間と二日毎日のようにこの手紙たちは届いた。無事に赤子は産まれた。元気のいい3563gの女の子だ。

家に帰って不気味な写真と手紙を全部持って夫に寺に払いに行ってもらった。

夫が境内に足を踏み入れた瞬間に神主が出てきたらしい。

そして手紙と写真を見せると

「ああ、奥さん呪われていたようですね。これは祝福なのでしょう」

とだけ呟き帰されたと話してくれた。


出産から二週間が経ち、半日だけ仕事が出来るようになってきたから出社したら後輩ちゃんの机に花が供えられていた。

家が家事になり焼け死んだらしい。

ハゲの鈴木係長は「おめでとう」とチョコの小袋をくれた。

解説

後輩ちゃんが死んだ理由は死産する呪いをかけていたから。安産祈願のお守りの中身は……。

そして、鈴木係長はその呪いに気が付き手紙を届けていた。手紙のカタカナを逆さから読めばわかります。


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― 新着の感想 ―
[気になる点]  手紙のカタカナを逆さに読んだのですが、いまいち意味がわかりません。どういう意味なのでしょう? [一言]  雪宮さんの意味怖短編、面白いです!
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