やって来ました!異世界~!
はじめましての方はこんにちは。三度目だって方は、どもです!
カトユーです!
あれもこれもと色んな作品だしているので投稿ペースは不安定だとは思いますが、自分の作品を楽しんでもらえたらなと思います。
それでは、本編へどうぞ!
ん、ここはどこなんだ?
自分、華彩 悠育は中ヨーロッパの宮殿のような大広間にいた。
さっき、意識が無くなって気づいたらここにいた。状況がさっぱりわからなかった。
キョロキョロと周りを見ていると、突然
「勇者よ。我が召喚に応じていただき、感謝する。そなた、名は名はなんと言う?」
王冠をかぶったいかにも偉そうな見た目の、おっさんが玉座に座っていた。てか、召喚?応じた?いや、勝手に連れてこられたんですけど······。
とりあえず、話を聞けばいいか。どうせ、世界の危機だから助けてくれって話でしょ。
「カサイです。」
「そうか、ではカサイ殿。この世界を救ってくれ。」
いや、唐突すぎだろ。話すにしろ、順序ってもんがあるだろ······。
「えっとー、何かあったんですか?」
「そうだったな。しかし、ここでは話しにくい、場所を変えようか。」
そう言って、大広間から出て歩くこと五分。さすがに広すぎないか?もう六階以上下りたぞ。
そして、目の前には飾り気の無い小さな扉。
その部屋の中にはソファー?とテーブルがあるだけのシンプルな部屋だった。
「座ってくれ。」
そう言われ、座ると王様?が頭を下げてきた。隣にいる側近の人がアワアワとしている。
「陛下!あなたのような方が謝る必要など無いのです!」
側近はそう言ったものの、王様は頭を下げたまますまない。すまない。と繰り返していた。
「いえいえ、大丈夫です!」
気まずいし、しつこくない?
「そうか、そう言ってもらえるとありがたい。」
「でも、どうしてあんなに謝ったんですか?」
こう、面と向かって話すとやはり一国の主としての威厳を感じて、自然と敬語を使ってしまう。
「そなたは状況がわからないのだろう?」
なら、さっきの言葉はなんだったのかと思いつつも、口には出さなかった。
「そうですが、何か関係があるんですか?」
「実は、私にもそなたと同じ年頃の娘がいるのだ。もし、急にその娘が召喚されたらと考えたらな、あまりにも申し訳ないと思ったのだ。こんな、未来ある若者の将来を奪ってしまったという罪悪感を感じたのだ。」
なるほど。この王様は人情味溢れるいい人なんだなと思った。事実、側近はそう思っていたのですか。と尊敬の眼差しをおくっていた。
「とにかく、手短に説明だけしてあってほしい人物がいるのだ。」
そう言うと、かいつまんで説明してくれた。
王様曰く、この世界は「ジャルダン」と言われているらしい。そして、人、その他の種族と魔族が暮らしているらしい。また、自分が呼ばれたのは、来るべき魔族との戦争。決戦兵器として召喚されたそうだ。
本当に大雑把な説明だった······。だが、また日をおいて詳しい話を教えてもらえるらしい。
「あのー、会ってほしい人物とは?」
そうそう、さっきちらりと言ってたからな。気になっていたので、きちんと覚えていた。
「そうだな、シルフィ。入っておいで。」
「······はい。父様。」
ん、父様!?え、あ、娘さんなの?
王様に呼ばれ、か細い声で返事して部屋に入ってきたのは、銀髪で少し背が低く、儚げな美少女だった。
「えっと、この方が勇者様ですか?」
「ああ、そうだ。そして、シルフィには勇者と一緒に修行してもらいたい。」
「「ええっ!」」
初対面だが、シルフィとは綺麗にハモった。中々、気が合うのかもしれない。
「まあ、そう驚くな。修行と言っても、二人で旅をして色々経験してもらいたいのだ。」
そういうことか。てか、王様ありがたいね。こんな美少女と一緒に旅をする許可がもらえるなんて。
「私はこのあと忙しいので、この場を離れる。あとは二人で雑談でもしてくれ。」
ああ!いかないでくれ!自分には荷が重すぎる。
「それではシルフィ、頼んだぞ。」
そう言って、側近を連れて王様は出ていった。と言うか、名前教えてもらってなかったなー。
あ~。
もっと長く書けば良かった。と言うことで、次回は長めの文章にしたいです。
次回も楽しみにしてもらえると嬉しいです。