オレタチガミタモノ
———教室に行っても1限目は自習のようだ。
辺りを見渡すと教室にいるのはI.Q180のガリ勉野郎・雨谷真と不良と言われている2人組・江畑軍司と千空有。
雨谷「雷斗君、大変なことになってるようだね。」
雷斗「ああ、修学旅行なんか中止にすりゃいいのに。雷が飛行機に落ちるなんてな……。」
雨谷「僕が思うに神々が戦ってるんじゃないかな。」
雷「は?お前何言って……!?」
真のその顔は真剣だった。
こいつが真剣な顔をして冗談を言ったことがあるか?
いや、ないんだよな。
江畑「なになにー!?神が戦ってんの?あいつらが戦う時ってセーブとかするんかな?」
千空「そんな暇あるか。好きなところからコンティニューできんじゃねーの?つか何と戦ってるって言うんだよ、天才君。」
真がそんな事言うから不良が騒ぎ出した。
まったく本当脳天気な奴らだな。
というかよくこの高校入れたな……。
真は腕を組んで空を見上げた。
俺たちも空を見上げると……驚くべきことが起こった。
雷斗「な、なんだよ!?あれ……」
江畑「ま……さか……」
千空「マジ!?」
雨谷「……!?」
俺たちが目にしたのは……空が暗くなり、ピカッと光ったかと思ったら飛んでいた飛行機が真っ逆さまに落ちている光景だった。
そのまま視界から飛行機は消えたが、雷の音も衝撃音もいつまで経っても聞こえなかった。
俺らは顔を見合わせて驚きを隠せない。
と、真は急いでスマホを見出した。何かを検索しているようだ。
雨谷「ちっ……まだニュースにはなっていない。」
雷斗「今の他の奴らも見てねーかな?」
江畑「俺、目撃者いないか探してくる!」
千空「俺もっ!」
2人は勢いよく教室を出て行った。
何が起こっているんだ……?
ニュースになっていることが目の前で起きたというのか?
俺は震える手を必死で握りしめ、また空を見上げた。さっきのことがなかったかのように、空は明るく太陽が神々しく輝いている。
そんな時後ろから肩を叩かれ、ビクッとした俺を笑う奴らがいた。
大洋「ははっ!なんだお前?そんなに驚くなんて珍しいな。」
アリス「ふふ、ほんと……って……どうしたの?汗びっしょりだよ。それに雨谷君も顔色悪いよ?」
雷斗「いや……なぁお前ら、今何か見なかったか?飛行機が墜落するとことか……」
大洋「は?何言ってんだよ。んなもん見てねえし、落ちたら音がするハズだろ?」
アリス「そうね……何も聞こえなかったよ。」
また手の震えが止まらなくなった。俺と真は目を合わせて【やっぱり】と頷いた。
江畑「おい、俺らと同じく見てたやつ連れてきたぜ!」
虹村「私も見てたよ!それに唯香も一緒だった、ね!」
月道「う……うん。まさかとは思ったんだけど……こんなに目撃者いたなら……さっきのは本当だよね。」
アリス「それってどうゆう……?」
大洋「みんな何を見たっつーんだよ!?」
俺達は大洋とアリスに説明しようとしたが、先生が教室に入ってきた。
先生「よし、席につけ。」
先生が教室に入ってきた途端教室は静かになり、生徒らは黙って席につく。
もちろん俺も何の言葉も出ず、自分の席に座る。
先生はさっき起こった事を話し始めた。
それを聞いた生徒は、恐怖に怯える者、うそだぁと信じようとしない者、呆然としている者、様々だが教室中がざわめき出した。
今日はこのまま下校することになった。
そして、この日起こったことは後にニュースとなり、修学旅行に向かう学生らを乗せた飛行機が海に墜落したと報道された。
またもや学生らは行方不明のようだ。
俺たちが見たのは間違いなく墜落した飛行機だった。
それでも学校側は修学旅行を決行することを発表した。