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錬金薬学のすすめ  作者: ナガカタサンゴウ
錬金薬学のはじめ『とある錬金薬学師の終幕』
185/200

割愛されるは幸せの証

 ツェット数年の暮らしは割愛される。それらはキミアとアルスの物語に必要のない、日常だったからだ。

 キミアは様々な学部が一度に学べる国の中でも最大の学校に通った。生徒会長たるキリーとの追いかけっこなど刺激的ではあったが平穏な日々であった。

 ゲンは健康志向を謳う料理店でバイトをしていた。学ぶものも多く忙しくはあったがコレも平穏な日常であった。

 コカナシは数年の間に少しばかり大きくなり、キミアの学校にいたミモザという者と仲良くなった影響で薬学の知識もつけていた。ちょっとしたトラブルはあったが彼女にとってはそれも平穏な日であった。

 しかし、まだ彼女の声を聞いた者はいない。



 キミアは無事資格を取り、目的は果たされた。

 仲の良い者を招き、オムライスなど皆の好物が並べられたお別れパーティーを行い、三人はまた旅立つ事となる。



 その後の数年もまた割愛される。これもまた平穏であった。割愛が続くばかりだが、彼ら三人の幸せな日々が長い事に越した事はない。


 物語が再開するのは旅の再開から更に数年。とある村と村の間、何もない平原を旅していた時である。

 言うまでもないがその日、平穏は崩壊する。

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