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錬金薬学のすすめ  作者: ナガカタサンゴウ
錬金集合智『トリスメギストス』〜神愛なる少女〜
159/200

この世界にはなき逸話

「機械による神話、逸話ノ再現。それガワタシノ趣味なの」

「それは素敵だね、さっきの槍はグングニルといったところかい」

「そう、必中ノ槍なの」

「知ってるかい? その槍は向けた軍勢に勝利をもたらすらしいよ」

「よく知ってるわネ、世界共通ノ神話武器ハ対策されそう」

 お互いの武器が金属音を鳴らし間合いが開く。

「でも逸話武器ハどうかしら?」

「僕はそういうのも好きだよ」

「逸話ハ世界共通じゃないの、だからコレが何かは知らない筈」

 三女の義眼が白く濁って光る。壁の中から取り出されたのは一本の刀。

 黒い鞘から出てきた刀身が光に反射する。

「これハ黒い牛ヲ切り、素早い猿ヲ切り、馬ト鞍ヲ切りし刀」

「……確かにその逸話に覚えはないね」

 アデルが取り出したのはカリが使っていたコンパクトガードナー。


「…………」

 俺には覚えがあった。それは有名な逸話を持つ刀だ。

 その逸話を再現するなら……

「アデル! それを受け止めるのはダメだ!」

「うむ? そうなのかい?」

 疑問符を浮かべるアデルとは対照的に三女は目を見開く。

「知っているのネ、貴方モそうなのね」

 刀を構え、義眼の少女はその名を告げる。

「黒坊切景秀……いくよ!」

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