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プロローグ Y side

コンコン、コンコン


控えめなノックの音で俺は目を覚ました。現在の状態を確認する。

ここは自分の研究室にあるソファーの上らしい。目の前に研究の資料があるからまた研究中に寝てしまったんだろう。

と、そんなことを考えている間にも絶えずノックの音は聞こえてくる。俺はソファーから立ち上がるとドアを開けに向かう。ドアを開けるとなかなか可愛い少女がいた。金色の髪に青い目をしている。身長は俺が190cmぐらいだから140cm後半くらいだろうか。顔立ちからすると、12,3歳くらいかな?

俺が考えを巡らせていると彼女が口を開いた。

「こんにちは。今回、こちらに錬金術の勉強にきたアリアです。お願いします。」

とアリアが言った。とりあえずこちらも自己紹介をするべきだろう。

「えっと、、この錬金術促進部の部長をやってるユリウスです。この尖った耳でもわかるようにエルフ族です。今は250歳くらいかな?国家錬金術師をやってます。こちらこそよろしく。」

そしてアリアは部屋に入ろうとする。俺は入り口を塞いだ。

「入ってはいけないのですか?」

「ちょっと今朝早くから起きて掃除をやってるところなんだ。だから・・・」

アリアが遮って言った。

「別に気にならないです。早く錬金術を教えて下さい!」

「・・・・・わかったよ。じゃあ入って。」

そんな彼女の姿に根負けした俺は部屋に招き入れる。

「うわぁ・・・・・・・」と、アリアが言う。

まぁ、そんなところだろう。だってこの部屋は壁一面本で埋めつくされていて、床には足の踏み場がないほどに錬金術の道具が置いてあるのだから。予想外の汚なさに驚いているのかな?そんなことを思いながらアリアの顔を見ると、目が爛々と輝いていた。

「すごいですね!!見てもいいですか?」

「ああ。でも・・・・」

壊すなよ、と言う前に部屋の中を歩き回り道具をしげしげと見ている。



30分が経った。もうさすがに本題に戻った方がいいよな・・・なので俺は声を掛ける。

「さて、もうさすがにいいかな?」

「はい!すいません。素晴らしいものばかりだったので、つい・・・」

そうやって反省している姿もなかなか可愛い。少し見とれているとアリアが言った。

「どうかしましたか?」

いかん、いかん。俺は250年以上も生きているエルフなんだぞ。12,3歳に欲情してどうする?

「じゃあ、錬金術について教えよう。現在の錬金術の状況は知ってる?」

この質問に対してアリアは首を横に振って答える。

「では、教えよう。まずはそこの椅子に座って。」

アリアが座ったのを確認すると話を始める。

「まずは、この国の歴史から話そう。この国は・・・・・・・







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