異世界の出来損ない
ある国に平民の瑠璃。お父さんとお母さんとお姉ちゃんは魔法を使える有名な術者。
私はその有名な術者の血族として生まれた術が使えない人。
そんな私がのしあがる物語。
瑠璃ー平民(主人公)
いつか魔法を使ってみたい。それは誰もが一度は思ったことがあるんじゃないか。
私だってそうだった。だけどその世界の蓋を開けてみれば残酷で、恐ろしい世の中が待ち受けていた
「瑠璃!朝よ!起きなさい」
いつもの台詞で起こされる。
この世界は貴方たちの住んでる世界とはちょっと違う。
まぁ魔法を使える術者が少し居るかいないかの違いなんだけどね。
術者はほんの一握りの人がなるってお母さんは言うの。でもね…
《バッコーン!!》
あ、2階からけたたましい爆発音が聞こえてきたでしょ。2階はお姉ちゃんの部屋なんだ。
「お姉ちゃん!今度は何を失敗したの?」
「瑠璃〜!生命促進の力で花を咲かせようとしたらなんか爆発した!」
「いい加減花屋行って買えばいいじゃん!」
「成長したよって見せつけるのが大事でしょう」
そんなの…私はできない。お姉ちゃんは術者見習いで、私はなんの力も持たない平民なんだから。
「瑠璃〜?急に黙ってどうしたの?」
「お姉ちゃん凄いなって思って」
ちなみにお姉ちゃんが花を咲かせようとしてた理由はお世話になってるお母さんに
自分の力で作った花をあげたかったんだって。
私にはできない。学校では術者の血族なのに術が使えない、才能の無い出来損ないって呼ばれてる。
まぁ、当たり前か。お父さんもお母さんもお姉ちゃんも術を使えるもんね。
お父さんとお母さんはこの国でも有名な術者。
それを誇りに思うけど名前も有名なせいで私は出来損ないとして有名になってる。
それが悔しい。お父さんもお母さんも術者見習いのお姉ちゃんに構ってばっかで私には構ってくれない。
不満ばっかりだ。
まだ始まったばかりですがこれからよろしくお願いします。