プロローグ
私の名前は、古瀬莉子!
バリバリのキャリアウーマン! とかではなくて、職業は考古学者をしている。大した手取りもないし、カツカツだし、趣味は考古学以外にないしで、色も付かない人生ですが楽しいです!
世界を飛び回りながら、ヨーロッパへ、アジアへ、そしてアメリカへ。人類の生きた軌跡を辿りながら、今日もあくせく、人類史を読み解いています。昔の人が生きていた遺跡とか、化石とか、出土品とか、すべてがロマンでしか無い! 昔と今が繋がっているように感じて、シンパシーを感じます。
これって、ちょっと変ですかね?
ある日、アメリカで論文発表をするため、飛行機に乗りました。最近はずっと、ヨーロッパに居たので、久しぶりに行きますね、アメリカ。このアメリカは大陸ではなく、ちゃんとアメリカですよ?間違えないでくださいね。
私の活動本拠地は、アメリカで、大学に就職しております。なので、またに教授として駆り出されることも。英語は苦手分野なので、授業以外で喋るのは避けたいのに何故か生徒に好かれて困ってます。なんで、あの子たちは私にばっか話しかけるのでしょうか?うちの助手カッコイイ子だから、そっちと話せばいいのに…
ちなみに私は日本人ですよ。純日本人です。たまたま中世ヨーロッパに魅了されて、人々が侵略していった未開の地に涙を流し、勝手に憤慨した日本人です。普通でしょ?
ああ、話が逸れましたね。
そう私、飛行機に乗っていました。快適、と言えなくもないエコノミーで、爆睡中です。9時間近くはかかるので、仕方ない。
すると、ものすごい揺れが起こったのです。何事かと思って、起きると窓の外が真っ赤に染まっていました。これはヤバイと思ったと同時に、目の前が炎で埋め尽くされていることに気が付きました。衝撃と共に、目の前に緊急用マスクが降りてきます。英語でCAさんがマスクを付けて!と叫んでいました。
もう、私は何がなんやらパニックで、言っていることにそのまま従っていました。その時、グオンと大きく横に揺れました。
その拍子に頭をぶつけたんでしょうね。私の記憶はそこからありません。
ふと気付いた時には、きらびやかで花々が咲き乱れた庭を、知らない男女と共に歩いていました。
何ですか?これ。
私が知ってる世界じゃ無いんですけど?
設定オモロイな〜、考古学者?!どうしよっ!のテンションで書いていきたいと思います。よろしくお願いします