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夜勤族の妄想物語3 -6.あの日の僕ら2~涙がくれたもの~-  作者: 佐行 院


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80

重傷により守は救急車で運ばれることに。


-80 待ちわびた恋人と罠-


 意識が遠のいていく中で守は泣き叫ぶ真帆越しに犯人がパトロールしていた警官により逮捕されていくのを見ていた。


守「やはり、あいつは・・・。」


 守は自分の推測通り一連の通り魔事件を起こし母・真希子の死亡をマスコミにリークしたのが義弘派閥の茂手木だった事を後ろ姿で確認した。

 それから数時間が経過した後、守は病室のベッドの上で目を覚ました。医師によると刃は深く刺さってはいたが、各々の臓器を絶妙に外していたらしい。恋人の無事を知った真帆が歓喜のあまりに勢いよく守に飛びついたの、で守は全身に痛みが走った。


守「いっ!!」


 その様子を巡回で偶然通りかかった光江が病室の外で目撃した。


光江「こらこら真帆ちゃん、まだ傷口が塞がっていないんだから嬉しいからって飛びついちゃ駄目でしょ。それとあんた、何度もキスで起こそうとしてたのも見てたんだからね。」

守「えっ、そうなの?」

真帆「良いじゃん、したかったんだもん・・・。」


挿絵(By みてみん)


 真帆が必死になっていたのが伝わって来たのは良いが、守は少し引いていた。


光江「それとカーテン閉めて襲おうとしたのも知ってるのよ、ここホテルじゃないって分かるわよね。」


 真実を知った守はドン引きしていた。


守「え・・・、そうなの?!」

真帆「し、してないもん!!いくら色々溜まっているからってしてないもん!!」

光江「じゃあ、これは何かしら?」


 光江は懐から証拠となる物品を取り出した。


真帆「あ、それ失くしてた下着!!」


 どうやら光江が言っていた事は本当だった様だ。


光江「あんたね、朝からお盛んなのは良いけど陰になって全部見えていたのよ。女の子なんだからもう少し恥じらいと言う物を知りなさい。」


 光江の叱責にシュンとする真帆を見て退院したらいっぱい抱いてやろうと心に誓った守。

 光江がその場をあとにした数分後、龍太郎達がお見舞いに来た。


守「お店の方は大丈夫なの?」

龍太郎「ああ、丁度中休みの時間だからな。それにしてもお前、災難だったな。」

守「本当、生きているだけでマシというやつさ。」


 守は事件の時の事を思い出した。


守「そう言えば茂手木は?」

龍太郎「奴なら取り調べを受けて全部自分がやったと吐いたらしいぜ。」

守「そうか、良かった。そう言えば株券はどうなってる?」

龍太郎「安心しろ、ちゃんとうちの金庫で保管してるから。」


 実は遺書により真希子の株券を全て受け取る事になった際に守は龍太郎に相談し、守には荷が重い位の大金だと判断した龍太郎が預かっていたのだ。

 数日後、守は担当医から翌日には退院できるだろうとの連絡を受けた守は荷造りを軽く済ませてベッドに寝転んだ。ふと携帯を見てみると真帆から用事で迎えに行けそうにないとの連絡が入っていた。幸いにも守が入院していた病院は家から近かったので一度起き上がって「大丈夫、歩いて帰るから」と返信してもう一度寝転んだ。

 十数分後、看護師が食事を手に病室に来た。今夜の献立は麻婆豆腐だ。


看護師「宝田さん、お食事です。」

守「あれ?光江さんは?」

看護師「光江さんならぎっくり腰で・・・、ではごゆっくり・・・。」


 守はスプーンを手に取って1口食べるとベッドの下に倒れ込んだ。そう、守に配膳して来た看護師は義弘派閥の者が変装した偽者で食事には毒が盛られていた。

 守の意識は再び遠のいて行った・・・。


義弘派閥により毒を盛られた守、これからどうなるのか?!

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