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十死無生からの奇跡

生活諸々お疲れ様です、また自分です。文字数こそ劣りますが、今回の描写はきっと前の物より良い物だと思ってます。臨時で登場予定のモンスターを作り直してヒヤヒヤしてました……元来のものがどうしても「モンスター◯ンター」シリーズに出る「バル◯ァルク」のように見受けてしまう、特に滞空方法が完全一致で……「仕組みと外見は違うけど、これ絶対NGじゃない?」と思って、新案モンスターを描いて行きました、でも見た目と強さは衰えていません、より攻撃性が強くと威圧的外見に仕上げてみたので、描写の段落を読む時、どうぞ自由に想像力を発揮してください。

 アインハイゼにて、ウーノス火山で数えきれないほどのモンスターの群れと青白い飛行物体が観測された報告がジークフリートとクラリスの耳に入った。二人は目を丸くして気力を失い、尻餅についた、その瞳は事実を信じたくないように震えやまず、彼らの口が黙念しているのは……


「ううっ、嘘だ……嘘だと言ってくれ……リズ……リズッ!……」


「リズ……リズ!……まだ六歳なのに……そんな……リズッ!……」


 悲痛の中、二人がほぼ同時に涙をこぼれ、あまりの悲しみが喉を塞ぎ、泣き声すら断片になってしまった。


 巨大なモンスター集団はこんな時期で現れるはずではない、山中や湖上で襲われる恐れはないが、平原や麓でそんなものと遭遇したら、生還は不可能ではないが、例があまりにも少なく、自然災害として、天険(てんけん)のない地形での遭遇は死に等しいと言うことが既に常識。


 もう一つの報告である飛行物体、これもまた、遭遇して生還した者がほぼ存在しない天災の象徴。その元になるモンスターの名は、「ブルガフィニス」、古より残された記録に記されたその禁忌の名は「煉獄」と「終点」を意味する。奴と対峙して生き残る者がいなかったから、その詳細の能力について記録することすらできない、未だ謎に包まれているモンスター。


 アレに関して、人間が知る唯一の情報は、ヤツが現れた場所へ向った人間の生還例は歴史を振り返っても二桁に限る、そしてその記録も全て、ヤツの存在を気付かず、ただ地平線に広がる土色に気付き、荷物を捨て引き戻った者達。数年周期で動き出すモンスターだから、書類の記録は領主、貴族、王家のみに閲覧を許される。民間の伝承の多くは吟遊詩人の歌と言う形式で残された、歌のあらすじは大同小異な物だった。


『地平の黄煙は獄炎の兆候、炎帝の住処は火山の頂上。一切の侵入に業炎の大葬、震怒の矛頭に残灰の舞踊。』


 各地を渡り、色んな物を見てきた二人はこの歌を知っている、冊封貴族として、二人はそのモンスターの記録を確認したことがある、だから二人は知っている。いくらベアトリスに大きな才能があっても、彼女はまだまだ未成年で温室の花。そんな恐怖に耐えるはずがない、恐怖で固まったらそこで終わり、剰えモンスターの集団もあの周辺を蹂躙する。ベアトリスの生還率はもはやゼロと言ってもいい。


「……神よ……神よ!……なぜ我が子にそんなことを!……恵は罪だというのか……なぜそんな理不尽な事を!……」


「リズ、リズ、リズ……」


 悲愴の中、クラリスはバランスを崩れ、ジークフリートに倒れかけた。


「奥様!」「クラリス!……」


 彼女は笑っている、その顔は涙に濡れても尚美しい、でも今、ターコイズ色の瞳に生気が見えない、焦点も合ってない、あれはもはや絶望だと言える。


「……こんなの、辛いよ……辛いすぎるよ……ジークフリート……」


「クラリス……!」「奥様……」


 ジークフリートはこんなクラリスを見たことがない、外では凛々しく、家では可愛らしく、いつも微笑みと笑顔を見せてきた妻の絶望の深さ、ずっと彼女を見てきた彼だからわかる、しかも出立の許可を下ろした者は他ならぬ、クラリス自身……


 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


 一方、ベアトリス達がいる平野で、塵が落ちていく中、姿を見せたのは月色に染めた一頭の龍。その姿を目に映したベアトリスは、その貫禄と神秘に目を奪われた……目前にあるのはワイバーンではない、あれは紛れもなく四足両翼しそくりょうよくを持つ、ドラゴン。


 その姿形は、普通のファンタジーで述べられたものと全く違う。頭の外見は宛ら口元に鋭い鱗が生えて、攻撃性を増した剣歯虎のようだが、隙間から見える歯は全てワニのような鋭い牙、首は頭二つ分の長さで相当太く、体全体が見える筋肉に覆われて、大蛇のような胸部と腹部を持っている。攻撃性に溢れる剣のような甲羅が全身を纏い、その尻尾の末端にまで甲羅がある、その先端はランスの先のように鋭く仕上げている。


 胸部と腹部が米色以外、体の大部分が青白く輝き、角、鉤爪や目元の鱗は黒く染めて、牙、鉤爪と尻尾、この三箇所の尖端が特に赤く染めている……あれらが殺戮の凶器か。筋肉は決して太くないが、一本一本がまるで古代ギリシャの彫像のようにバランスよく、美に溢れているし、あの降下速度からの着地衝撃に耐えるこの肉体は常識外の代物に違いない。


 攻撃性に溢れる剣の様な鱗が前足と後足を覆い、その鉤爪は地面に嵌め込んだのに、罅すら入っていない。そしてあの両翼、いや、あれは本当に翼と呼べるだろうか……三角筋を始めに、二頭筋も、三頭筋も、指の伸筋と屈筋まではっきり見える。そしてあのスパンと翼膜の面積、伸ばすと天をも隠す様に見える。何より、あの牙は並の剣よりも長い、あれに貫かれたら一溜まりも無かろう……


 その赫色の瞳の中に宿しているのは、怒り、天をも突き抜く憤怒の威圧が、その矛をベアトリス達に向いている。ハンター達は立つところか、意識を保つことすら精一杯だった……が、一人だけ例外がある。


「これを探してた?」


 卵をモンスターの前に差し出し、意思疎通を試みるベアトリスに、地面に張り付いているハンター達は焦った……あのモンスターは天災、意思疎通ところか、遭遇者の生還例すらなかった。なのになぜ、あの娘はこんな威圧の中でもまだ危機を打破しようと、行動できる……!?


「……」


 卵を咥え、モンスターの怒りが少し冷めた様に見える。しかしやはり許せないのか、目の前の身の程知らずの生き物達を蔑むように、目を細くした。


「あいつまだ気が済まないのか、嬢ちゃんを守らないと……クッ!なんだっ、この風は……!


 威圧に抗う様にクルガとハンターたちは立ちあがろうとしたがいつの間にか風が起きた、しかも、この風ただの風ではない。家を吹き上げてもおかしくない暴風の壁があのドラゴンの周りで形成されていき、やがて天と地を繋ぐ風の柱がその姿を覆い隠した。


 天変地異はここで止まらなかった。竜巻が形成された後、中から大きな「カッ」の音が響き、そして魔法でも起きたかの様に、竜巻は炎の竜と化してベアトリスを飲み込む勢いで襲い掛かった……周りの人達は、あんな残酷の光景を見たくないと目を瞑り、服が引き裂く音を聞いた。


 それは偶然か、将又ベアトリス自身の実力か、再び目を張る人達は、奇跡の一幕を目にした……


 ベアトリスは体を右に傾き、胴体を打ち抜くはずだった尻尾を躱した。中に浮いているモンスターは信じられないことを目にしたように、軽蔑で細くしていた目が丸くなった。


 ヤツはこの場面を予想してなかった、自分の威圧を抵抗できる生き物がいるのかと言う疑問を元に、ベアトリスを観察し、そして気付いた、ベアトリスの全身に宿す、あの底が知れぬ闘志を。


 家族は無事戻した、それでも許さないなら、殺される覚悟で来ない……!


 ヤツはこの目付きによる脅迫を理解し、混乱に陥った、食物連鎖の頂点の遥か先で、百年以上生きてきたヤツに、挑戦ところか、逃げない相手すら存在しなかった。


 しかし今、この矮小な生物が自分を挑戦しようと気焔を上げている、遭ったことのない状況に、ヤツは動揺を隠しきれない。


 そんなモンスターが動揺する中、ベアトリスの気焔はどんどん燃え上げ、相手を圧倒する勢いで押しかけていく……あのモンスターに汗腺があるなら、今頃冷や汗を三斗(さんと)はかいただろう。


 経験から見るなら、この生物は自分と一戦を交える力を持ち合わせていないはず、しかしヤツが放ったのは、自分の激怒をも圧倒する天下無双の闘志……これがベアトリスの……否、恵の本気。


 元の世界で、恵に稽古を付き合せたプロの選手達は、全国優勝を取った彼が自殺したと言うニュースに驚き、訪問に来た記者にこう述べた。


『彼は将来を担ってもおかしくない若者だった……技は勿論だが、同世代に比べれば、基礎体力も極めて優れていた。しかし、彼の最も大きな長所はテクニックではなく、スタミナでもなく、パワーでも違う……彼の最も突き抜けた才は、ガッツだ……家族を守る為に強くなりたいと訴えてな……最初は冗談かと思ったけど、稽古を付き合う途中、その底知れぬ闘志が全身から伝わってきました、思わず鍛えようと思わせるあれは、まるで……』


「若い……竜王……」


 誰が言い出したのか分からないが、その一言で人々は思わず、ベアトリスの姿をそう見取った。真正面からベアトリスに対峙している天災の龍も、尻尾を引き戻し、ベアトリスを睨みながらまた竜巻に覆われ、1分もかかわず雲々の中に入って姿を隠した。


 それを眺め、衆は、押さえ込んでいた息を一斉に放ち、一気に解放した。


「終わるかと思ったハ〜〜〜」


「死ぬほど怖かった〜〜おふくろ〜〜〜」


「悪事は一生しません!!誓うから二度と来ないでくれへへへ……」


「あの天災から……生き残った……なんて……嘘みてえだ……」


 そんな中、ベアトリスは膝に力が入れず、アヒル座りの体勢に着いた、それを気付き、アンナとクーゲルはすぐ安否を確認に、彼女の元へ駆けつけた。


「ベアトリス!」「お嬢様!」


 そして二人が見たのは、血色が薄く、汗まみれで、体を震えながら胸の起伏を激しく繰り返すベアトリスだった。


「ごめん……なさい……ちょっと……おち……つかせ……て……」


 全身の震えが止まらないし、足に力が入らない。言葉も、片言で精一杯。細胞の隅々まであの存在感で押し潰されそう……服が破れただけで運が良かった。闘争心を見せるハッタリが効かなかったらどうなっていたか……あれが、天災だと言える生物……


 いくらプロの選手をも頷けるガッツがあっても、ライオン、タイガー、河馬、象を合わせても比べ物にならない化け物に怒りの矛を向けられることなんて、常人に耐えることなどではない、あの一突きを躱したベアトリスの胆力はもはや人の領域を超えている。


 数分を経ち、実力者達も恐怖の余韻が退いていき、今度はクルガ、ダンとクレアがベアトリスの異状を気付き、状況を確かめに寄ってきた。


「お嬢様!大丈夫ですか?!」


「お嬢!傷は?!」


 体がパニックから少し回復したベアトリスは、知り合い達の声を聞こえて少しずつ彼女のペースを取り戻していった、そしてアドレナリンが退いていく中であることに気付き、舌を拗らせた。


「大丈夫……です……怪我はありません。ただ……ちょっと……寒いです……」


 ベアトリスのコートとシャツは今の一刺しで、左腰の部分にでかい風穴が開かれいる。中からツルツルな肌が見える。当然、保温はもうできない。こう言う時は、陽気な男は誰よりも早く動く。


「お嬢、この被布を被ってください、俺は南方の出身だ、これくらいの寒さは平気スから、早く。」


「おれのっ……」


 すぐ自分の防寒装備を譲るダンに、後ろでなぜか口を開けてボーッとしたクーゲル、さては同じことをしたかったけど抜け駆けされたな……


 そう思いながら、ベアトリスは被布を纏い、そしてダンに礼を言った。


「ありがとう、ダンさん。」


「いえいえ、お嬢が安泰ならこっちはいいス。」


 どこかで不思議な目でベアトリスの服の破れた箇所を見るダンだったが、みんなの注意はベアトリスに集まっているから誰も気づかなかった。そして体の状況が安定してきたベアトリスは、震えるなか再び立ち上げ、胸の起伏を収まった。


 四散したバルフェングとべロックス達を呼び戻す為、口笛を吹き、その後間も無く、バルフェング十三体とべロックス九頭は無事集合した。


 頭はまだ混乱しているか、アンナは彼らの様子を確認しようと足を運んだが、躓いて落ちるところで、クルガがその手を掴み、助けてくれた。


「おっと……アンナのお嬢さん、侍女なのは分かってるが、街の外じゃあアンタもお嬢ちゃんも一般人だ、あとは捜索も護衛も役に立たなかったハンターに任せろ。そうさせないと危険補償金を受け取りには良心が痛むぞ。」


「ありがとうございます……そう……ですね、後を任せます。」


 再び足を運び、ベアトリスの側に戻ったアンナを見て、クルガは息を取り込み、ハンター達に向け、その荒い声を最大限引き上げて叫んだ。


「おいおいおいおいおい!早く起きんか!捜索はバルフェングに取られて仕方ないとして……護衛も依頼なのに、逆に雇主に守られて、俺等情けなすぎねえか?ほら食い縛れ!これからは何があっても、護衛をまっとうするぞ!」


 それを聞いて、道理にあっていると、ハンター達も力強い叫びで答えた。


「オーーーーーーウ!!」


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


 アインハイゼの城壁の中、人々は暗い黎明を迎え一日を始めた、天災がベアトリスの行き先で姿を現した事は既に市民に知らされた。停戦以来、自分達の生活を昔と比べ物にならないほど改善してくれた御仁の愛娘が亡くなった。


 その方自身は勿論、奥様も余りの打撃で絶望に陥った。みんなは知っている、ジークフリートとクラリスがどれほど娘を愛しているか、そして経験済みの人達にはわかる、あの二人がどれほどのショックを受けたのか。


 そんな中、アインハイゼ北門の物見台で当直する守備兵が動く物影に気付き、モンスターかと思って望遠鏡で観察した。そしてある幼い女の子の姿と伴いのモンスター達、その他の者達の姿を見て、血が沸る程の昂ぶりと感動で取り乱し、叫んだ。


「お嬢様が戻ったぞ!!!!クーゲル殿下もいる!!!!全員が無事戻ったぞ!!!!」


 この叫びは、北門付近の人達に届き、その吉報を知った人々は街中を奔走し、我を忘れたようにこの奇跡のような帰還を町中に広げていった。そしてあっという間に、アインハイゼの南部にあるストリム邸にまで報告が届いた。


 ストリム夫妻が抜け殻のように横になっている寝室、二人の涙は遠に乾いた,にも関わらず眼球に血管が浮き,目元が赤く腫れている,もう涙を出したくても出れない状態になった,部屋は静寂に覆われ,二人の呼吸音しか聞こえなかった。


 いつの間に何か木の床で走る音と鎧の音が,二人がいるここに伝わった。それがどんどん近づいて、壁の向こう側から扉の向こう側へ着き,そしてあの素朴な装飾を施している門は開かれ、そこから喜相な門衛が現し、ジークフリート夫婦に跪き、頭を下げて声を上げた。


「旦那様、奥様、北門から伝言です!皇子捜索隊が殿下を連れて帰還しました、お嬢様に伴っていたものは一人残らず帰還、お嬢様も無事です!!」


その報告を聞いて、ジークフリートとクラリスは再び驚愕と不信に塗れた、そして街に広がる歓声をしっかりと聞こえた。


「……おかえり〜〜〜!!お嬢様〜〜〜!!!」


「お嬢様〜〜〜!!!」


「クーゲル殿下〜〜〜!!」


 二人の頬は再び涙で濡れた、四つの目から影が抜き、再び生気を輝き、喜悦と感動による涙をこぼれて、寝床から跳ね上げた。そして二人は寝巻も替えず裸足の儘、門衛を抜き、部屋から飛び出した。


 二人は知っている、アインハイゼの人々が嘘をついてる訳が無い、彼らの中に同じ天災で家族を失った者もいる、戦争で大切な者をうしなった者がいる。その悲しみを経験した彼らに、偽の希望を作り、より深い絶望を他人に押し付けるような事など絶対にありえない。


 二人の心は滾り、鼓舞された。我が子が死をも打ち勝って、人間史上初の凱旋を成し遂げた、これほど嬉しい意外は何処にあるのか。もはや何を言えばいいかすらわからない、今すぐ駆け付けたい、今すぐ抱き締めたい、今すぐ慰めたい、怖かったよね、頑張ったよね、会いたかったよね……っと……


。。。


 大通りを通るベアトリス達は、地面をも震えさせる大歓声を浴びて、冬とは思えられない熱量の中で歩み進んでいる、バルフェングとべロックス達は此に些か混乱しているけど、ベアトリス達が落ち着かせて、緊張だけど普通に歩けている、そして誰よりも緊張なのは他ではなく、ベアトリス自身。


 何この盛況?この死んだはずの人間が生き返ったと語るような歓喜さは……もしかして、あのモンスターは誰しもわかる存在で、あの辺りは奴の縄張り?でもそうだったら、お父様とお母様はきっと何がなんでも止めに入るはずだけど……そもそもあの辺りがあんな物の縄張りだったら、バルフェングが匂いを拾わなかった訳が無いし……


 この時 道の向こう側に、べロックスに乗り駆けてくる二人が現れた。町中なのに法律を無視してべロックスを全速力で走らせてくる人物が誰か、言われなくても分かる。ベアトリスたちに近付いて来ると同時に、べロックスは段々とそのスピードを下がっていき、一行の前で止めた。その背から飛び降りたのは、ジークフリートとクラリス。


「リズ!」「リズ!」


 喜びで涙が止まらない二人は、ベアトリスをギュッと抱き締め、そのまま永遠に手放さないように、懐に押し込んだ。二人は寝間着で裸足の儘、肌をさらけているが、今更は誰も気にしないだろう。この画像を見てまだ批判できるなら、血も涙もない鬼同然だ。


 聞き慣れた声、見慣れた顔、唯一の違いは、湧き出す感情ーー自分の帰りを待ちきれず飛び出し、泪を溢れて自分を迎え、抱き締める存在がいると言う事実への感謝。こんな気持ちは、肌の触れ合い一つで千の言葉に勝る……しかしそれはできない、ベアトリスにはあの枷がある、彼女に出来るのは、悔しさを抱え込んで、二人の気持ちを受け入れるだけ…

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