第二話 後編
大量のエビル・イーグルや、エビル・ボア、ジャイアント・ベアーが村を蹂躙している様子を、俺は膝をついて見ていた。
「あぁ、なんでこんな事になってるんだ…」
そんな事を呟いた瞬間だった。
後ろから、異様な気配を感じた時にはもう既に遅く、既にジャイアント・ベアーの鋭い爪が降り掛かってくる寸前だった。
「うわぁ!!」
と叫ぶと同時に、小さく縮こまって震え、手で顔を覆う。
もう駄目だ、そんな事を思った瞬間、親父が指と指の間からチラりと見え、親父の大剣がベアーを吹き飛ばす。
「もう大丈夫だ、安心しろ」
そんな言葉を掛けてもらい、俺は大泣きした。
とても怖かったから。本気で死ぬと思った。
そして、親父の邪魔にならないよう、数歩下がって親父の背中を見る。
「スペル : 纏雷」
親父がそう唱えると、親父の身体を無数の青い電気が駆け巡る。
それと同時に、地面を強く蹴りベアーへと急接近する。
ベアーも負けじと右腕を大きく振り上げるが、親父がその速度を凌駕しベアーの腕を切り落とす。
そして、腕を切られ困惑している隙を突く様に右脚をもう一本。
転んだ隙を狙って、首を一瞬で両断し、親父の身長の2倍はあるだろうジャイアント・ベアーをあっという間に討伐した。
だが、安心している暇はない。
すぐに村の皆と合流しなければならない。
親父は俺を肩で担ぎ、走った。