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邪神の使徒の死に戻り  作者: ルナ
第一章「幼少期」
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第一話 前編

初めて小説を書きます。

つまらないかもしれませんが是非暖かい目で見守ってください…

俺たちは、幼馴染のレオンと、何年か前から一緒に冒険者をやっているカミルとともにダンジョンに来ていた。

薄暗い洞窟の中を、俺が右手に持つランプの魔道具があたりを照らし、洞窟の壁の岩が顔を出す。


俺が先頭で、後がレオンとカミルだ。

今日もいつものメンバーで、順調に奥に進んでいた。

だが、突然カミルが呪文を唱える。


「スペル : 拘束」


そして、レオンがナイフを取り出し、それを俺に向けてくる。


「おい、どういうことだ!?」


俺はカミルと、レオンの顔を見る。


「…ある人に頼まれたんだ。」


レオンがまるで顔色を変えず、淡々と答える。


「は…?頼まれたから俺を殺すのかよ!?

お、おい、ちょっと待ってくれよ、俺達の絆はそんなもんだったのかよ…?」


「だって…、しょうがないじゃない!」


突然カミルが泣き叫ぶように怒鳴る。


「ああ、こうするしかないんだ。」


全く持って意味が分からない。

ずっと冒険者として一緒にやってきた仲間なのに…。


「どうしてお前達はそんな酷いことするんだよ!?

なんで!?お、おいレオン、お前は俺の幼馴染じゃないか!

分かってくれるよな!? な!?」


俺は必死に抗議した。

だが、彼らには届かなかった。


レオンは顔を地面に向け、俺から目を逸らす。


「やりましょう、レオン」


カミルがそう言うと、レオンはナイフを俺の腹に刺した。


「ぐ、あぁ…」


俺はそんな情けない声と、涙を出す。

そしてもう一度彼らの顔を見上げたが、また、目を合わせてはくれなかった。


そして段々と意識が遠のいていく…。


-----


「ここは…?」


死んだはずなのだが何故か目が覚め、あたりを見回す。

白っぽい、だが何色とも言えない色をした壁、床が見えた。


「やぁ」


後ろから声が聞こえたので振り返る。

すると、顔がないのっぺらぼうの白い人間(?)がいた。


「ここは神界。

君の魂をわざわざ探してここに連れてきたんだ。」


神界?

連れてきた?


「どういう意味だ。お前は誰だ?」


「俺は運命神ロドフだ」


俺はゾッとした。


運命神ロドフといえば、今は亡き親父がずっと恨んでいたやつだ。

そんなやつがなんで…


「そうさ」


…は?


「俺はずっと君の父が憎くてね」


どういう事だ、心を読まれたのか?


「読めるよ。話を続けていいかい?」


「俺の事することなすこと何かと邪魔してくるクソ野郎だったんだよ…

あぁ、思い出しただけでイライラしてきたなぁ。」


なんだ、何の話をしてるんだ。


「君、今まで俺は不幸だなぁって思ったことなぁい?」


…さっきからどういう意味だよ!!


「あれ、俺がぜーんぶ不幸にさせてたんだぜ」


「でねぇ、君凄く面白かったよ。

ずっと君を見てたんだ。反応が見たくて」


不幸にさせてたって…まさか、俺が裏切られたのはお前のせいってことか?

まさか、俺の村が壊滅したのも…?

全部お前のせいだってことか!?


「そうさ。

でねぇ、俺、君の父親が憎いって言ったじゃん?」


「だから君にとっておきの呪いを掛けてあげるよ!!

本当は君の父親に掛けたかったんだけど、邪魔されたからね…」


呪い?


「ああ、何度も何度も、一生、いや永遠に生き返り続ける呪いさ。」


「自殺をしても、誰かに殺されても、また同じ日に同じ場所で生き返る。」


な、なんの為に!?


「うざいからだよ、君も、君の父親も。

せいぜい俺を楽しませてくれ!」


あっ、ちょっと、待て!!


奴がそう言うと、また意識が遠のいていく…。

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