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元奴隷の冒険者  作者: 隣人
〜奴隷の少女編〜
7/15

004 仮登録 ※挿絵あり

「冒険者登録の申請ね。それじゃあ仮登録としてこの紙に記入をお願い」


集会所に入ったバンルは受付で冒険者登録の申請を行っているところだった。気さくな受付の女性が引き出しから紙とペンを取り出し、テーブルに置く。


「仮登録?もうこのまま冒険者になれる訳じゃねーの?」


「冒険者は危険な職業だから、誰でも簡単に冒険者にさせる訳にはいかないんだよね。資格試験を行って、合格すれば本登録が完了して冒険者になれるの」


「なるほど本当に冒険者ってのはしっかりしてんのね」


納得したバンルは記入し始める

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜氏名〜 :バンル

〜年齢〜 :22

〜性別〜 :男

〜種族〜 :人間

〜生年月日〜 :9月22日

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

記入を終えると受付の女性は引き出しから朱肉を取り出す。

「記入が終わったら、この朱肉に親指つけて指紋のハンコ

押してね」


「へいへい」


受付の女性の言う通りに、バンルは朱肉に親指をつけて申請書に指紋のハンコを押した。


「ん、これで仮登録は終わり。すぐに資格試験を行うから外には出ないで待ってて〜」


そう言って受付の女性は奥の部屋に行ってしまった。


(待つのは暇だな、何か暇つぶしになるようなもの…お!)


バンルは何かを見つけ壁の方に向かって歩いていく。


「掲示板か、しばらく貼ってある紙でも眺めてよっと…」


掲示板を見つけたバンルはそこに貼られてある依頼のリストや最近の情報などを見て暇を潰していた。


(っ!……これは…)


しばらくして何枚か紙を見てる途中、バンルはある紙に目を留める。それは30人が行方不明と書かれた失踪事件の紙だった。


「早速それっぽい情報があったな……ドゥームさんの言うとおり、この国は俺にうってつけのところだわ」


「お待たせ〜」


バンルが声の方に振り向くとさっきの受付の女性が服を着替えて現れた。

挿絵(By みてみん)

「試験監督を務めさせてもらうステラです。よろしく」


「さっきの受付の人じゃん。てか試験監督って?」


「えっとね…過去に資格試験で不正を行った人がいたから、資格試験と昇級試験はゴールド以上の冒険者が試験監督を務めることになってるの」


(なるほど、不正防止の為か……ん?待てよ…)


「え?てことはアンタ冒険者なの?」


「あはは!副業で集会所の受付をやってるだけで本業は冒険者なんだよ。まぁ、私の話は置いといて早速試験の方を始めちゃおう」


「う、ウッス。よろしくお願いしゃーっす」

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― 新着の感想 ―
[良い点] ・挿絵が多用されていて力を入れているのが分かる点 [気になる点] ・キャラが何を考えているか分からない、あらすじにある『奴隷で苦しんでいる者達を救うため、完全に奴隷制度を無くす為に冒険者に…
[一言] ステラちゃんが可愛い!!首にリンゴのタトゥー(?)が好き!初対面なのに気さくで敬語を使わないのがもっといい
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