さよならの決意
今回は実話に近いお話となっております、別れるという最終的な結論にたどり着くまで
それを実際に行動に移すまでいろんな分岐点があってそれを介して色んな別れ方があると思うのです。
涙が溢れるけど、行かなきゃいけないんだね。
私の居場所はここでは無いみたい。
さよならの一文字目で言葉に詰まる
鼻の奥がツンと痛み君の顔が歪む、やっと綺麗な君をこの目に映した瞬間頬に堪えていた涙が伝った
「友達に戻れたらいいな。」
そういう君の顔を見れなかった。
怖かった、本心だと知るのが。
怖かった、君の本音に触れるのが。
1つ2つの雫が物語ったのは恐怖だった。
3つ4つの雫が願ったのは関係だった。
次々と溢れ出す雫に乗っかる感情と想い。
重すぎるのか直ぐに頬、顎をつたって服にシミを作る。
君の為に、君に会うために折角買った服なのにこんな記念の為じゃないのに。
そんな嫌味を口に出せるはずもなく淡々と進んでいく時間に寄り添う沈黙。
口を開けば強がり、雫が出ない今私は空のグラスグラス。
氷があった形跡も、水があった形跡もないただのグラス。
落としたら割れる硝子のグラス。
だからね、上手くいつもみたいに話せないの。
でもねこれだけは言わせてください。
大好きだったこと。
ずっと君だけを見ていたこと。
ずっと愛していたこと。
そして、今世界で一番大嫌いなこと。
そして、今君に世界で一番幸せになって欲しいこと。
最後に、さよならの決意を固めたこと。
君から言われるときっと泣いて頷けないから私から言わせてください。
「私たち、別れよう。」
「さようなら。」
私の作品たちはいい意味での光を宿していません。
子は親に似るように、作品も作者の考えが手に取るようにわかると思うのです。
私自身が悲観的な思考をしているがために手掛ける作品もどこか暗くなってしまうのでしょうか。