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ダンジョン攻略カリキュラム

短いので二話投稿します。

 上級魔法の暴発事故から4ヶ月が経過した。


 アリサはあの事故以来、魔力の操作に対して初球から余念無く行ないながら、上級の扱いを慎重に行いマスターしつつあった。



 そしてユウキはそれを眺めていた。


「なんだろうなー・・魔力が放出された最後に絶対一度放出量が最大になるんだよね。」



 横では少し離れてレナードが剣を右手に持ち、高速で素振りを行なっている。


 レナードは一度止まると、剣から風が解放される。

 刃先に極々小範囲に高風圧を纏わせて切れ味を増してたのだ。



「レナード、先端部分の魔力が薄いよ。身体から遠くなると弱くなる傾向にあるから、放出するんじゃなくて対象を定めた方がいい。」


 そう言われてレナードはボム系の座標魔法を想像していた。しかし目標は空間ではなく手に持つ剣だ。



 レナードは何度も練習を続けていた。


「やっぱり難しいねー。動く対象に定めるとなると・・」



 ユウキは自分の考えを助言してみた。

「炎初級魔法のファイアで対象を燃焼させるイメージはどう?」


 言われてレナードは剣に炎を纏わせてみた。するとこれが上手く行った。


「ーこれは!そうか・・座標ばかり気にしていたよ。」


 どうやらコツを掴んだようだ。


「うん、これでもう大丈夫だね。論文も仕上がりそうだ。」



 こうして3人の論文は完成の目処がたった。


 そんな日々の中、バルトフェルド先生からホームルームである事の通達があった。



「お前らがこの学園に来て5ヶ月が経過したが、技量を考慮して来週にダンジョンに入ってもらうことになった。

 場所はこの学園の地下で古くからある修練用のダンジョンだ。」



 それを聞いて一同が騒然とした。ダンジョンとは魔力が濃い場所で魔物が活発に発生する。その魔力量で発生する魔物の強さも決まる。



 この地下のダンジョンは古くから学園のカリキュラムで取り入れられ、2年から3年になると3人パーティで入る事がある。



「パーティは3人、特待3人と残り3人の2パーティが別々に攻略してもらう。

 最下層は10層で比較的浅く魔物も弱いが、途中で強い敵に遭遇する。

 それを撃破して最下層に進み、転移魔法陣に乗れば終了だ。」



 そしてバルトフェルドは顔を引き締めて全員に言った。



「これはピクニックじゃない。最悪死ぬし、運が良ければ腕が飛んで帰ってこれるだろう。

 中では攻略に3日はかかるだろうからしっかり準備しろ。ただ洞窟だが魔力のせいか不思議と明るい。」



 気を引き締めろ!と最後に締めてホームルームを終えた。


 この日から授業はダンジョンの基礎講習と必需品などの話で一杯だ。



 ダンジョンには次週挑むとの事で、準備や予習にやる事が山積みになった。



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