家族会議(1)
4人が家に帰るとリースが出迎えた。
「お帰りなさい。あら・・ユウキ?アリサちゃん!大丈夫なの!?
それにユウキの髪の色が!」
それを聞いてすぐに返事をする。
「うん大丈夫。ちょっと疲れちゃっただけ。」
それを聞いてリースは安心した。
「良かった・・・皆入ってちょうだい。アリサちゃんは横になった方がいいわね。
ガルシアさん来てもらって早々ごめんなさいね。」
ガルシアは笑顔で答える。
「なに、これ位した方が怖がられない。それより二人とも無事でよかった。」
そういうと、2階の寝室へアリサを運びに行った。
3人は席についてボストンがユウキを見た。
「俺が着いた時にはこの状態だった。ユウキ、説明できるか?」
ユウキは話を振られて真剣な顔になった。
「うん、結論から言うとゴブリン達と戦いになったんだ。」
それを聞いて二人は驚愕した。
思わずボストンは拳に力をこめた。
「なんだって?全然見なかったのになぜ今日になって!
それなら村長のところで話した方がいいか。」
しかし、ユウキが止めた。
「だめ、まずは最後まで聞いて。ガルシアさんと一緒に。」
ボストンは怪訝な顔になった。
「なぜだ?いや、聞けば分かるか。」
そこで二階からガルシアが降りてきて席に着いた。
「あの子は安定している。魔力が回復すれば起きるだろう。」
ユウキは頷き先を話した。
「お父さんと離れたあと、僕たちは一体のゴブリンに遭遇したんだ。
そいつは僕が倒したけど、大きな音を鳴らされてホブゴブリンが大勢のゴブリンをつれてやってきた。」
そこでガルシアが唸った。
「ホブゴブリンが出てきただと?よく生きていたな・・・」
「アリサは怖がって動けなくなったんだ。それで逃げられなくて・・」
それを聞いてボストンは難しい顔をした。
「熟練者がいない初の実戦なら普通そうなる。まして獣人だ、魔物と訳が違う。
それからどうなった?」
「アリサがホブに捕まったんだ。だけど、理性を取り戻して魔法を使って切り抜けた。
そこからはアリサが中級炎魔法も使って、二人で攻撃をして一方的な戦闘になった。
だけど、魔力が途中で切れてね・・・」
ボストンは呆れた戦闘力の高さに苦笑いしながら納得したように呟いた。
「なるほど、それがあの黒煙の正体か。」




