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第2の奴隷さんかな?

「おい!大丈夫か?!」


血だらけになっている少女に俺は声をかける。


「だ、大丈夫、です。」

「いや、それは無理があるって、おいアロマ、お前は、回復魔法的なのは持ってないのか?」

「持ってますよ。ちょっと失礼しますね。


我の手に——治療の力をもたらしたまえ!ヒール!」


詠唱(?)を終えて彼女の体の血が引いて行く。


「痛くな、い。助けていただきありがとうございます。私は用事があるのですみませんが失礼します。」

「ちょっ!待てって!!」

そう言うと急いで駆け出して行った。

「全く、これだから異世界は、、」

「確かに用事があるみたいですね、あの子には《奴隷の紋章》がつけてありました。それにあの指輪は嫌なオーラを放っていました。あの子のご主人は盗賊かそれ以上の悪ですね。」

「ちょっと心配だなぁ。」

行ってしまったからもがいても仕方がない。


☆☆☆☆☆


「お?!あれは魔物じゃねぇか?!」

“鑑定“を発動した。


ゴブリン 魔人族


【ステータス】

STR 12

VIT 25

AGI 8

INT 2

LUK 1


異世界の定番と言ったらゴブリンだよな。

見た目は太っちょで、でべそ、そして棍棒を持っている。


「アロマは待機しててくれ。自分の力を試したいから、」

「分かりました」

ステータスは自分と比べると低いが手応えとかを感じたい。


とりあえず一発殴って見た。思っていた通り顔面が粉々になり吹っ飛んだ。


「やはり俺はチートのようだな。でも俺って魔法使えるの?」

「もちろん使えますとも。上級ぐらいなら楽々に。」

「はぁ、上級とかよくわからんがそのランクも後々フレアさんに教えてもらおう。」

「そうしましょうか、(なんか私よりフレアさんの方が話す率が高くない?)」

よく見るとキラキラ輝いている石が落ちていた。

「これはなんだ?」

「あぁ、それは魔物を倒すとドロップする魔晶です。」

「魔石ではないのか?」

「ここの世界は魔晶が共通用語です。魔石でも認識はあってますが。」

「そうなのか、わかったよ。これでどれぐらいのことができる?」

「そうですね、ゴブリンは魔人族でしたよね?」

「ああ、確かにそう書いてあった。」

「魔人族はとても多い種族で買取価格が比較的低いのです、だからこの大きさだと銅貨二枚ほどかと。」

「それでも一匹につき銅貨二枚なら安いもんじゃねぇか?」

「そう思うか、少ないと思うかは自分次第ですね」

「確かにそうかもな」

そんな会話を交わしつつ森の奥を目指した。

☆☆☆☆☆


「そういやここの世界ってダンジョンはあるのか?」

「もちろんありますとも、でも冒険者ランクが黄以上じゃないと攻略が難しいと言われています。あたし達なら1日で攻略できますが。」

「ヌルゲーじゃねぇか。」

そうこうしていたらさっきの少女が何かしているのを見つけた。


「おい!そんなんじゃダメだろ!!クソが!全然使えない奴隷だなぁ、せっかく多額の金を使って買ったってのに、」

「す、すみません。次は、次こそは必ずやってみせます。」

どうやら魔法の稽古をしているらしい、護衛についてもらいたいのか、はたまた育てて一緒にダンジョンにでも行くのやら。飛んだ腐れご主人だな。

「おい、そこの少女のせいでうちの奴隷に手間をかけさせたんだが、謝罪しろ。」

「あぁん?クソガキが調子乗んなよ?!大人に向かってそんな態度をとったら痛い目を見ると思い知らせてやる。」

「いいだろう、いつでもかかってこい、その代わり戦うのは奴隷同士だ。奴隷を育てるのなら育ててるならそれなりの指揮力も重要だろ?」

「いいだろう。ナナ俺の指示に従って死ぬ気で戦え。それ以上は何もするな分かったな?」

「は、はい。」

一方強ペアはというと——

「とりあえず殺さずに脅すくらいにしろ、勝手に巻き込んですまないが。」

「いえいえ、お安い御用です。」

「この戦いに勝ったらあの奴隷を俺の仲間にするつもりだ。他言は無用だ。」

「わ、分かりました」


「よしそれじゃあやるか!このコインを投げて、地面についたら勝負開始な。」

「分かった。」

「それじゃあせーの!!!」

俺は親指で弾いて空中に飛ばした。

「コンッ」

地に着いたと同時にアロマは火の玉(?)を放ち森を焼き払った。

「へぇっ!おいナナ!お前が囮になって死ね!その間に私が逃げる!!」

「わ、分かりま、した。」

「へへっ、逃がすかよ。アロマ。」

「了解しました。ハッ!」

次は嵐のような台風、を巻き起こした。

アロマは最後に『大荒』と言ったためにそれがこの魔法の名称だと悟った。やはり名前もあるみたいだ。

「おい!やりすぎだ!あー死んじまった。死んでもいいぐらいの価値しかない人間だが。」

「そうですよ、死んでも仕方ないです。あなた大丈夫です?」

「あ、《奴隷の紋章》が消えた、、や、やったーー!!これで自由の身だ!!」

「死ね」

そう言うとアロマは闇の大きな球を少女に投げつけた。


それを俺は止めた。止めたと言っても魔法を闇の剣で切ったと言うのが正確な言い方だろう。


「おい、アロマ。俺は言ったよな?こいつを仲間にするって。」

「言いましたが、しかし——」

そして俺は女神の首に剣を突き出した。

「約束を破るやつは処刑だ。次こんなことをしたら殺す。いいな?」

「わ、分かりました。以後気をつけます。」

「よし、お前、ナナとか言うやつ、申し訳ないがもう一度奴隷になってもらう。」

「は?嫌だよ!やっとあの地獄から解放されたんだもん!」

ここまでも変わるとは女は怖いなぁ、

「じゃあ死んでもらう。もう一度だけ言うぞ?仲間にならないか?二択だ。死か生。」

「わ、分かったよ。その代わり条件がある、私を性奴隷だけにはしないことと、二度と手放さないこと。これだけを守ってくれたら奴隷にでもなんでもなるわ。」

「どちらの条件もするつもりはないんだがな、受けるよ、その条件。」

「分かった。じゃあ奴隷になる。でも《奴隷の紋章》がないんじゃないの?」

「あーその件だが大丈夫だ。アロマにも言ってないが俺の想像スキル、#神を超えた者は想像したアイテムを作れるみたいなんだよ。さっきからちまちま試してたんだ。そしたらこんなものまでできた。」

俺が出したのは各宝石、ルビーやサファイアのような物が着いた杖を取り出した。

「あーしかもスキル付与もしてるぞ。」

杖のステータスを“鑑定”で見た。


武器名 ドナイト


【聖級装備】


【スキル付与】


:全属性魔法1/2軽減 STR10000増加 魔力消費超軽減 VIT30000増加


「HP30000増加?!嘘でしょ!!」


ナナは物凄く驚いている。そりゃそうだろう、この武器は『レヴィナント』の都市全区域に広まるのだから。






ViTがなんでHP?って思う人がいると思うので本編中にその説明も入れたいと思います。

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