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「権謀術数を張り巡らせ」/「小鳥のさえずりのようなキスを」
「権謀術数を張り巡らせ」
明滅する赤い光
アメジストがひび割れた
戦いの合図
俺は負けない 権謀術数を張り巡らせ
どんな奴でも騙して見せる
ヒーローになる緋色の瞳を持った男
かの諸葛孔明にも劣らない知恵
どんな困難な堅固な城も落城
女もその手で情状に誘う
その明滅する赤く光る瞳で
獣のように時折咆哮する
「小鳥のさえずりのようなキスを」
青い春 あの頃二人どっちつかずな関係で
若さを持て余して 迷走していた
向かい合えず 言いたい事も言えなかった
だけど心の中ではお互いを求めあっていたのに
そっと唇交わせて 君は大胆になる
熱くなる もっとしたい でも我慢
いつか期待してる
今は君のピュアな瞳を守りたいから