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「時計台」/「貝殻」
「時計台」
ぽっぽっぽ鳩ぽっぽ
時計台が今日もお昼12時を告げます
午後からの仕事の為に昼御飯
生きる為に
時計台は壊れる事無く僕らを支配する
時計台は午後五時を告げます
終業時間 これからビールでも呑みに行こう
ぽっぽっぽ鳩ぽっぽ
時計台が今日も午前0時を告げます
君とお別れのキスをして家路についた
「貝殻」
竪穴式住居から沢山見つかった
貝殻が沢山見つかった
今も聴こえるだろう 過去からのメッセージ
耳を澄ませば
海辺で君とはしゃぐ 水鉄砲で君のTシャツ透ける
貝殻に耳を当て潮騒のメロディーを聴くんだ
オルゴールの様な響き しっとりと落ち着く波の音
貝殻の記憶にリンクして 時を忘れる 海は待っている