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「魂の入れ物」/「生きている証」
「魂の入れ物」
そうさ僕らは操作される一つだけの花じゃない
世論は馬鹿馬鹿しい 社畜の戯言 株価ボード見て溜め息
そうさ僕らは捜査される永代供養の墓じゃない
魂の入れ物から零れ落ちる悔しい涙も 君と抱き合えた夜も
全ては魂が感じる蜃気楼
それが乱れた時 君は見るのだろう
世界の終りと 開かれたガフの扉を
「生きている証」
この痛みは誰とも分かち合えない
僕だけの痛み
存在証明の入口は快楽
存在証明の出口は激痛
虎穴に要らずんば虎児を得ず
ただ幸せな午後三時のダージリンとスフレを待っていたの
時は過ぎ 貴方を忘れて 僕は泣いています
貴方だけが僕を認めてくれる存在証明
女神であった事に 今更気づいたのです




