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「自然」/「そんなの要らない」
「自然」
自然ってどういう事なのか考えるにつけ
僕の生き方がいかに不自然なのかを思い知らされる
季節は規則正しく動いていく
省みて僕には規則なんて無い
それを自由なんて難しい言葉で
ややこしい孤独の変体みたいな言葉で
やり越せるはずが無い
きっと僕らは死んでも誰かの記憶に残れば
それで万々歳なんだ
「そんなの要らない」
強い風が僕の身体を吹き抜けていく
泣いてる訳じゃないよ 小石が目に入っただけさ
ないない付くしの我が人生
例え雨が降ろうともここから動かず
ただ居眠りする
覚醒の時は未だ訪れず輝いていた心が鈍く光る
怠けの天才だ
そんなのでも生きていてもいいのかしらね
存在証明 そんなの要らない




