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「無命無拝」/「青空」
「無命無拝」
こうなる事は分かっていたのにね
お前は僕を殴った 謝罪しなかったね
無命無拝の輩の屍に鎮魂歌など
ちゃんちゃらおかしくてヘソで茶が沸くわ
カルマだの前世の呪いだの好きにしなさい
僕は僕の女神だけ崇拝するから
そして僕だって他人事じゃない事分かってるから
人が死んでも笑っていられるんだ
「青空」
全部投げ出して見上げた青い空
このいつもの僕の展望席からが一番綺麗だ
心の闇も心の病みも洗い流してくれる青空
ちょっと心がチクッと痛んだ
僕には少し眩しいくらいで太陽の光は
はにかむようなまどろむような春の穏やかな昼だ
風船の様に何処かに飛んで行きたいな 何も考えず
とりあえず煙草を吸う