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「笑えない」/「泣けない」
「笑えない」
魂の存在は 視えますか?
僕はもう笑えない
こんなに悲しみばかり溢れる世界で
呑気に楽しく長生きしようなんて ずるいかも
それを教えてくれたのは少女だったり
歌だったりした
涙ばかりが溢れてくる どうか浄化して
情貸して 錠かけて 気持ちに
柔らかな雲の上で
かつて僕等は友人で笑い合ってたのにね
「泣けない」
あの日夕暮れの公園のベンチで
君の本心を聞いた
丁度五時を告げる鳩時計が僕をびっくりさせた時
何となく分かっていたよ
ずっと思っていた幼馴染 一線を越えたかった
僕は馬鹿だ 君の気持ちを考えていなかった
泣きたいけれど何故か涙が出ないのは何故?
友達にも戻れない 恋人にもなれない
泣きたい